過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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43: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:32:01.98 ID:AsXHCfIo
地下街を彷徨い始めて数時間後。そろそろ昼食を食べに行こうかな、と三人が考え始めた頃のことだった。
上条と美琴と一緒に地下街を歩いていた一方通行が、ある店の前で唐突に立ち止まった。
一拍遅れてそれに気付いた上条は美琴に声を掛けてから立ち止まると、一方通行がじっと見ている店に目を向ける。

「ゲーセンか。やっぱり見覚えあるのか?」
以下略



44: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:32:39.17 ID:AsXHCfIo
「はあ、俺に平和な日々が訪れることはあるのだろうか……」

「諦めろ、あれは天性の負けず嫌いだ。本気で戦って勝つか負けるかしないと納得しないだろォな」

「いやでも流石に女子中学生を殴ることには抵抗が……」
以下略



45: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:33:25.92 ID:AsXHCfIo
しばらくの間そんな奇怪な状況が続いていたが、最終的に軍配は美琴に上がった。

「やったあ! 勝ったー!」

「うう、負けた……」
以下略



46: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:34:57.80 ID:AsXHCfIo
上条にしては珍しいことに、すっかり熱くなってしまっているようだ。
またその一方で、美琴は今まで上条に逃げられてまくって勝負できなかった分の鬱憤をここぞとばかりに晴らそうとその挑戦を受けて立つ。
二人は同時にポケットの中からゲーセン用のコインを取り出すと、それぞれゲーム台に投入した。
……そんなことをかれこれ十回も繰り返していたのだが、その結果はと言うと。
以下略



47: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:36:22.59 ID:AsXHCfIo
十分後。
……これには流石の上条も目を丸くしてしまった。何故ならなんとあの美琴が、初心者であるはずの一方通行に負けてしまったのだ。
それから何度対戦を繰り返しても、やはり結果は一方通行の勝利で終わってしまう。
そうしてやがてついに観念した美琴は、先程の上条とまったく同じようにゲーム台に突っ伏して項垂れていた。
以下略



48: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:37:42.13 ID:AsXHCfIo
「でも、なんか意外だな。ビリビリもこういうの好きそうなのに」

「そりゃあ、好きは好きよ? でもさっき言った通りに一緒に撮る友達がいないのよ。ああいうのは一人で撮っても虚しいだけだし。
 だから、ね! やりましょうよ! そんなに時間がかかるわけでもあるまいし!」
以下略



49:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/10/27(水) 23:38:13.00 ID:Z8QhWMYo
この三人が仲良しなのがスゲェいい・・・
ごろごろするみことかわいい


50: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:39:46.84 ID:AsXHCfIo
どうやら美琴も恥ずかしいと思っているらしい。やめる気も無さそうだが。
上条は横からちらりと美琴の手元を覗き込んでみたが、上条にしてみればそこまで恥ずかしいような文章には思えなかった。
まあ、この程度なら許容範囲なのではなかろうか。
それに文字を書けば書くほど周りのフレームや装飾が潰れてくれるので、もっと書けば良いのになどと酷いことも考えていた。
以下略



51: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:42:16.71 ID:AsXHCfIo

―――――


時刻は夕方。休日なので完全下校時刻なんてものはないが、平日だったらもうアナウンスが流れている頃だ。
以下略



52: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:43:52.52 ID:AsXHCfIo
「そンなに心配されるよォなことは何もねェよ。過保護な奴らめ」

「いやいや、それくらい学園都市の外ってのは能力者にとっては危ないんだぞ。お前だって、微弱とはいえ能力が発現してるんだろ?」

「分かったっつゥの。俺だって危ない橋渡るのはゴメンだからな。ほら、オマエらの帰り道はあっちだろ」
以下略



53: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:47:41.15 ID:AsXHCfIo
「あの」

最初、一方通行はそれが自分に対して掛けられた声だということに気付けなかった。
一方通行の周囲には、そんな控えめな声の掛け方をする奴はいないからだ。
だから一方通行はそれが自分を呼ぶ声だということに気付かずに、聞こえてきた声を無視して歩いていってしまおうとする。
以下略



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