過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:00:58.55 ID:d+Glc2LZP
心臓の拍動と共に、喉と下顎だけの顔から血が吹き出す

鎌を振った男は、人間離れした鎌の軌跡は明らかに何らかの術式によるものだが、二つの大鎌に付着した血をさも汚いものであるかのようにローブでふき取った

「ふん。貴様らの様な奴らが、易々と神の名前を口にしてもらっては困るのだ。自らの言葉が如何に主を汚し、主への侮辱となっているのかも理解出来ない下賤な人間が」
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:02:45.53 ID:d+Glc2LZP
「弾切れだ!!! アパム、弾持って来い!! おい!? 聞いてんのか?」

隣でライフルを握っているはずの仲間が応答しない

それもそのはず、その仲間は首や手足が明後日の方向に向いていたりなど、明らかに人の形をしていない。乳児に渡した人形よりも悲惨な姿である
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:03:16.91 ID:d+Glc2LZP
報告を受けた中佐は周りの市民を見る

明らかに劣勢の米軍を見て、中には神に祈っている者もいる

ストレスの限界などとっくに超えていて、今の彼らはパニックを起こす気力も無く、ただ言われるがままに動くぐらいしか出来ないだろう
以下略



86:復興支援してくれてる米軍さんの頑張りが頼もし過ぎる。クソ政府と違ってな![saga sage]
2011/03/29(火) 05:05:32.54 ID:d+Glc2LZP
取りつけながら、通常ならば多くの車と人間で溢れる広く大きな交差点と広い公園を挟んだ向かいに立つ魔術師たちの方へ歩んでいく

その動きを見て、彼の周りに有った兵達が彼を最前列に隊列を組んでいく

中には、拾った武器を持った一般市民の姿もある
以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:06:30.25 ID:d+Glc2LZP
「タグゲーム(鬼ごっこ)はそろそろ終わりにしようか、お嬢ちゃん?」

逃げたは良いが、子供の行動能力など上限が知れている

このNYと言う場所が彼女にとってホームグラウンドだったとしても、追跡者には不慣れな場所であったとしても
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:07:11.14 ID:d+Glc2LZP
しかし、それでも男には結構なダメージが加わったようで、ローマ正教の男はよろめきながら立ち上がった

術者への介入で、男の術式の進展は止まり、少女の周りを取り囲んだ状態で、犬の動きが止まる

「……貴様、何者だ?!」
以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:10:07.66 ID:d+Glc2LZP
建宮「あんな幼い子や逃げ惑う一般市民なら、"地獄送り"や"地獄と言う場所"を意識するように、言葉で誘導できるだろうがな」

建宮「それなりの経験や知識のある者なら、"地獄送り"への心理誘導と、その心理を発動条件にケルベロスの偶像に地獄へ招かせるという成立要素ぐらいは見抜けるのよな」

少女へ送ったものとは異なる、冷たい視線を目の前の男へ、彼は送る
以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:11:10.86 ID:d+Glc2LZP
「…………ぬゥ、ッ!」

そこいらの半壊した建築物の太い柱に身を隠すが、アックアが隠れた縦横30m四方程度の建物ごと彼を押しつぶさんと、四方八方から白い濁流が襲う

光線などではなく、それらはただの小麦粉の津波である
以下略



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:11:50.71 ID:d+Glc2LZP
せめてもの抵抗として、アックアはその氷塊を地面に落ちる前で、粉々になるまで細かく爆散させた

太陽の光が都合良く屈折し、テッラの視界を一瞬遮ることには成功する

それによって、アックアは未だ壊れていない二階建の集合住宅の一室に身を隠すことが出来た
以下略



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:12:42.57 ID:d+Glc2LZP
そのまま、背の方向に立っているはずのテッラを、真っ二つにせんばかりの勢いで斬りかかった

剣の軌跡内にあった本棚や壁などが巻き込まれて軒並み真っ二つになる中で、しかしその大剣の軌跡は、斬り分けた廊下の途中でピタリと止まる

剣によって裂かれた部屋と廊下の壁の隙間から、声が入って来た
以下略



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:13:20.68 ID:d+Glc2LZP
テッラは、特に防御をしようとか、そう言う事はしなかった

それは、アックアにとっては実のところ予想通りの行動である。つまり、非常に都合がいいのだ

勝手に舐め腐ってくれたのだから
以下略



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