過去ログ - アスカ「私なりの愛ってやつよ」
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3:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:23:08.33 ID:nYXsbXrS0
 同居している葛城二佐は要人であるため、保安上の問題から現在マンションには僕たちしか住人はおらず、
部屋からの明かりが全くないため廃墟同然だ。

 おまけに同居人は生活力が皆無であるため、部屋は散らかり放題になっている。

以下略



4:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:26:53.69 ID:nYXsbXrS0
「そういうことか。まったく、どうやって育ったらそんな風になるんだよ」

「これも師匠の教育のたまものよ」

「何の師匠なのさ」
以下略



5:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:27:46.81 ID:nYXsbXrS0
 それは複数の下部組織をまとめる一つの漠然とした名称だった。
 その下部組織たるや、名前と活動内容を聞いても、まるでマンガに出てくるような話ばかりだった。

 主なものだけでも、
 優秀な子供を軟禁状態にして強制的にパイロットとして使役させる、<戦術作戦部>
以下略



6:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:28:24.43 ID:nYXsbXrS0
 僕の記憶するところでは、あの事件が起こったのは12月30日のことだった。

 朦朧とする意識の仲、目をこすって時計を見ると六時をさしていた。
 朝の六時なのか夜の六時なのか判然としない。

以下略



7:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:30:07.20 ID:nYXsbXrS0
 もとの部屋へ戻った僕は、頭を抱えて唸った。
 およそ80日間にもおよぶ僕の「冒険旅行」は、こうして始まったんだ。

 ○

以下略



8:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:32:11.97 ID:nYXsbXrS0
「学生さん、何を聞きたいんだい?」

「そうだね、何と言ったらいいか……」
 僕が答えに詰まっていると、少年は微笑んだ。

以下略



9:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:32:51.57 ID:nYXsbXrS0
 流石にお腹が減っている。食べたものと言えば先ほどのカステラとソーセージ一本だけだ。
 食べざかりの中学生にはとても足りない。

 見知らぬうちに何か湧いてこないかという祈りを込めて冷蔵庫を開いてみても、あるものといえば
ミネラルウォーター数本のみだった。砂糖もミルクもない苦い珈琲を無理やり流し込んで、空腹をごまかした。
以下略



10:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:33:38.10 ID:nYXsbXrS0
 タンポポの綿毛のように繊細な人間をもてあそんだ、NERVの連中に怒り心頭
だったのも理由の一つだ。

 最初のうちは葛城二佐たちが心配して様子を見に来てくれたが、一週間ほどで
それも無くなった。
以下略



11:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:34:31.56 ID:nYXsbXrS0
 僕はビタミン剤を唾液と共に流し込み、カステラの敷き紙に残った食べカスをちびちびと食べて
空腹を紛らわした。
 トイレもないから、空のペットボトルに用を足していたけれど、それももう限界だろう。

 まずいなぁ、目がぼやけてきた。
以下略



12:アスカ「私なりの愛ってやつよ」
2011/04/13(水) 23:35:06.18 ID:nYXsbXrS0
 <戦術作戦部>に対抗する組織として、<特殊監査部>がある。

 <特殊監査部>の役割は機密情報保護のほかにもう一つ、
 これはと目をつけた人物の個人情報を網羅的に収集し、それを様々な用途に活用することだった。
 もともと個人情報の収集は、パイロットの強制召集を可能にするための一手段だった。
以下略



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