過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:28:38.38 ID:4jjVYGHho

冷えたノブを回すと、軋んだ音を立ててドアが開く。
目の前に広がるのは、白一色の世界。
そこには、誰一人いない。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:29:41.82 ID:4jjVYGHho

ドアの閉まる音は一方通行までは届かなかったのか。
彼は美琴に気付くそぶりを見せなず、ポケットから携帯電話を取り出し眺めていた。

彼を見た瞬間、美琴の頭の中は恐怖と憎悪に塗りつぶされた。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:30:45.58 ID:4jjVYGHho

一方通行はドアが開き、そして閉まる音を聞いていた。
反応をしなかったのは、約束をしていた土御門あたりだろうと思ったから。

一方通行は制限がかかっているとはいえレベル5であり、土御門はレベル0。しかも戦闘向きの能力ではない。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:31:29.98 ID:4jjVYGHho

電撃の直撃を受けて吹き飛んだ一方通行を見て、美琴は目を丸くする。

「……う……そ、当たった……?」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:32:53.87 ID:4jjVYGHho

靴越しに、骨ばった固い感触が通る。
最悪脚一本を駄目にするかもしれない賭けに、美琴は勝った。
再び倒れた一方通行の胸を、思い切り踏みつける。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:33:58.93 ID:4jjVYGHho

一方通行への恐怖を、美琴は忘れていない。
彼を踏みつける足は今も小刻みに震えている。

美琴が分かっているのは「一方通行は今能力を使えないようだ」ということだけだ。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:35:14.59 ID:4jjVYGHho

いらいらと、美琴は自分の髪を掻き毟る。

傍から見れば、自分はどんなに醜いことをしているのだろうか。
無抵抗の身体障碍者に手を上げ、足蹴にし、暴言を吐いている。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:35:57.29 ID:4jjVYGHho

「なんで今、私が普通にあんたを踏みつけていられるのかは知らない」

こうした瞬間にも、『突如能力を使われたら』という恐れは消えない。
そうなれば待っているのは妹たちと同じような死に様。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:36:42.23 ID:4jjVYGHho

「……にゃー、あれは相当ヤバいんじゃね?」

双眼鏡を覗いたまま、土御門が呟く。
事の顛末は向かいのビルからでも見えていた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/07/02(土) 00:37:32.44 ID:4jjVYGHho

今いるビルから病院の屋上までは何百メートルもある。
双眼鏡を頼る必要がある以上、正確な座標計測ができないかもしれない。

「それよりも絹旗さんを向こうに飛ばして無理やりにでも超電磁砲を引き剥がさせた方がいいんじゃないかしら。
以下略



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