927:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 18:49:30.86 ID:fLg29DFl0
  
 第十学区、再開発が予定されているのだろう、工事予定と立ち入り禁止の警告がそこら中に並ぶ区画の中にある、とあるビルの地下駐車場。 
  
 本来ならば誰もいないはずの場所に、うごめく者たちがいた。 
  
928:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 18:53:26.93 ID:fLg29DFl0
  
 「なぁ、オレ、やっぱあいつどうなったか見てくるわ」 
  
 そう言ったのは先ほどの眼鏡の男。彼こそが偽タクシーの運転手であった。 
  
929:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 18:56:35.01 ID:fLg29DFl0
  
 「私の大事な妹に甥っ子、それにあのバカッタレにずいぶんな事してくれたじゃないの?」 
  
 バリバリという轟音とともに、駐車場内に放電が飛び交い、明かりが消えた。 
  
930:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:00:19.57 ID:fLg29DFl0
  
 結果。 
  
 犯人たち、いわゆるスキルアウトであった彼らは実行犯4名の他にもおり、芋づる的に逮捕され、合計で8名にも上ったのだった。 
  
931:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:07:46.67 ID:fLg29DFl0
  
 「で、お前自身どうするつもりだ?」 
  
 父・旅掛の問いに美琴が答える。 
  
932:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:19:37.76 ID:fLg29DFl0
  
 「あんた、一緒に行かなくてよかったの?」 
  
 口火を切ったのは美琴だった。 
  
933:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:26:16.77 ID:fLg29DFl0
  
 「こ、こらっ!? こんなとこで何すんのよっ? やめて、離してよ、バカっ!」 
  
 言葉こそきついが、美琴の身体の動きは違う。築地の時のような、思い切り暴れるような勢いは全くない。むしろ、誘うようなその動き。 
  
934:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:30:47.66 ID:fLg29DFl0
  
 真剣な顔の当麻は、素直に彼女の言葉に従った。 
  
 「美琴、愛してる。オレの、一番、好きな女の子」 
  
935:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:36:08.75 ID:fLg29DFl0
  
 当麻の寮。 
  
 美琴の香水の残り香に包まれたまま、一人、当麻は天井を見つめていた。 
  
936:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:42:38.88 ID:fLg29DFl0
  
  
 (当麻の回想) 
  
  
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