531: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:31:30.70 ID:5XMi+z0uo
大量のツララが、影を襲う。
明らかに一つ一つが必殺になりうる威力を持っている。
しかし、これは上条に殺意があった訳ではなく、
その位しないと自身の影には勝てないと判断したからだ。
532: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:32:41.62 ID:5XMi+z0uo
・・・
「あっはっは、あぶねーだろこのやろー」
間延びした間抜けな声で、影は上条に対して文句を言う。
533: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:34:22.39 ID:5XMi+z0uo
・・・
木山春生は不気味に静まり返った研究所内を彷徨っていた。
人の気配を感じないこの異様な雰囲気に呑まれまいと、
534: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:35:13.38 ID:5XMi+z0uo
「……私はこう見えて昔はやんちゃしててな」
「はい?」
「アンチスキルには結構世話になってるんだが、君は何処の支部の人間なんだ?
535: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:36:48.69 ID:5XMi+z0uo
「そうか、そういえばそうだったな。黄泉川さんは第七十三支部だったか」
「そうですよ、そんな人聞いたことも無いです」
少し首をかしげながら言い放つ木山に対して、女は笑いかけながら答えた。
536: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:38:18.12 ID:5XMi+z0uo
・・・
「嘘、だろ……?」
537: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:40:29.20 ID:5XMi+z0uo
・・・
木山春生は逃げる。
この研究所内は隅々まで歩きまわったので監視カメラの死角を縫って行くのは容易い。
538: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:41:43.51 ID:5XMi+z0uo
・・・
「……それで、こんな狭い所で何をしようって言うのだ?」
「……とりあえず、お前の知ってる事を話せ。
539: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:42:37.70 ID:5XMi+z0uo
(なら、目的はなンだ?)
こう考える事も出来る。
木原は自発的に行動をしているのではなく、誰かからの指示を受け、こうして動いている。
540: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:44:17.70 ID:5XMi+z0uo
・・・
『ハァ?一方通行が消えただぁ?』
木原数多は猟犬部隊からの報告を受け、もう一度確認を取る。
541: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:46:15.39 ID:5XMi+z0uo
「虚数学区……AIM拡散力場……そして……ペルソナ」
ブツブツと呟きながらも思考を回転させる。
いや、むしろこの呟きは無意識的なもので、思考に全てを注いでいる状態だろう。
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