過去ログ - 紬「メンヘラ」
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15: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:10:51.89 ID:+wTNpPwyo


――そこから24時間以上は、また変わらぬ日常。
彼と過ごし、眠り、会社に行き、彼と過ごし。
二度の夜を迎え、二度の性行為と一度の自傷行為を越え、その後迷惑にも真夜中に、私は唯ちゃんに電話をかけた。
以下略



16: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:11:47.39 ID:+wTNpPwyo


紬「――もう! こんな夜中に出歩くなんて…危ないじゃない!」

唯「だってー、ムギちゃんが喉が渇いたって言うから……」
以下略



17: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:12:55.71 ID:+wTNpPwyo


――高校時代、大学時代、そしてちょっとだけ最近の話にも触れ、少し気まずくなり、逆に中学時代の話に触れようとしたりもして。
そんなこんなで本当に止まることのない夜を過ごしていたら、夜明けなどあっという間で。

以下略



18: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:13:32.60 ID:+wTNpPwyo


――何度か唯ちゃんの視線を感じながら、いつもよりちょっとだけ彼に好意的に接し、背中を見送る。
ちゃんと会社を休む旨も伝えた。もう後ろ髪引かれるものなんて何もない。ここから先は、唯ちゃんとの時間。そう思うだけで胸がときめく。

以下略



19: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:15:32.32 ID:+wTNpPwyo


――すっかり冷えてしまったお味噌汁に火をかけ、少しずつ温める。
完全に温まるよりも先に、匂いが充満し始める。それに反応したようで唯ちゃんが目を覚ました。

以下略



20: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:16:28.89 ID:+wTNpPwyo

唯「……ムギちゃん、顔を上げて?」

紬「や、やだ……!」

以下略



21: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:17:47.47 ID:+wTNpPwyo


――過去のどんな性交よりも、丁寧にやったつもりだった。
つもり、というのはよくわからないから。唯ちゃんが可愛すぎて記憶がほとんどないのもあるし、唯ちゃん自身も拙いながらも私に触れてくれて、二人であっけなく達してしまったからというのもある。

以下略



22: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:18:25.57 ID:+wTNpPwyo

紬「……絶対、幸せにするからね?」

唯「…どうしたの? 急に」

以下略



23: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:19:57.51 ID:+wTNpPwyo


紬「――あぁ…お味噌汁ぐちゃぐちゃ…」

火にかけたまますっかり忘れられていたお味噌汁。中身なんてもうほとんどない。とりあえず火を止める。
以下略



24: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:21:05.22 ID:+wTNpPwyo


――洗ってあげよう、と。ただそれだけの思いで、リストバンドを外してあげて。

そこに私と同じ傷が、五本の赤い線が走っていたら、私はどうすればいい?
以下略



25: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:21:53.21 ID:+wTNpPwyo


紬「……私と、両想いだった、って知ってしまったこと……?」


以下略



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