514: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:38:14.20 ID:9e1wVLifo
「播磨、拳児です……」
515: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:39:02.65 ID:9e1wVLifo
「迷いだらけじゃねえか」
「迷い?」
516: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:40:14.45 ID:9e1wVLifo
五島編集長の言葉に播磨は一言も反論できなかった。
やり場のないモヤモヤを漫画にぶつけていたことは確かだ。
517: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:41:10.24 ID:9e1wVLifo
それはまるで真夏の雪だるまのような場違いな雰囲気に包まれていた。
彼の足は、彼の意志とは無関係にその建物のある敷地内に向かって行く。
518: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:41:59.67 ID:9e1wVLifo
播磨は靴を脱ぎ、奥の部屋へと足を踏み入れた。
畳の部屋なのだが、なぜかソファや椅子がある。
519: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:42:39.16 ID:9e1wVLifo
「は?」
先ほどまでの重苦しい雰囲気から一転しておちゃらけた感じに話す侑子に、
播磨は一瞬同様したが、気を取り直して自己紹介することにする。
520: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:43:29.85 ID:9e1wVLifo
「……ハリオ」
再び侑子の雰囲気が変わる。
521: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:44:17.68 ID:9e1wVLifo
微かに笑みを浮かべてはいるが、その本心はさっぱりわからない。
「まあいい。別に信じてくれるかどうかはわかんねェが」
522: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:45:12.33 ID:9e1wVLifo
「対価ってなんだ? 何が必要だ」
「そうねえ……」
523: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/06(金) 19:46:17.36 ID:9e1wVLifo
播磨は、この壱原侑子という女性との距離の取り方に悩む。
「見滝原の怪事件の発端。仮に“魔法少女システム”とでも呼びましょうか」
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