11:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:24:11.99 ID:c4Axoe8J0
「!」
マミはすぐにソウルジェムを取り出すと、辺りの気配に意識を集中した。
「この感じは……おそらく使い魔ね」
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2011/12/23(金) 02:25:50.34 ID:c4Axoe8J0
光の中から現れたマミは、もう見滝原中学の制服などまとってはいなかった。
白いブラウスに、髪の毛と同じ色のリボンとスカート。ブラウンのコルセットに、戦いにはやや不似合いなベレー帽。「魔法少女」としてのいつものマミのスタイルだった。
「油断は禁物だよ、マミ。どんな相手かよく分からないからね」
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2011/12/23(金) 02:26:34.35 ID:c4Axoe8J0
問い返すマミを見上げながらキュゥベえは言った。
「君の学校から見ると、ここは一つ目の事件が起こった場所のちょうど反対側だろう?この使い魔の本体が何であるにせよ、これで僕たちがパトロールしなくちゃいけない範囲はますます広くなったと言わざるを得ない」
「それはまあ、そうかも知れないわね」
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2011/12/23(金) 02:28:07.34 ID:c4Axoe8J0
「なんであたしが出ばらなきゃなんないのさ」
鯛焼きをかじりながら、マミの顔も見ずに佐倉杏子は言った。
「あの街はあんたの縄張りじゃなかったのかい?巴マミ」
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2011/12/23(金) 02:28:55.32 ID:c4Axoe8J0
沈黙を破ったのはキュゥベえだった。杏子は振り返ることなく、ぴたりと足を止めた。
「君の力が必要だ」
「知ったことじゃねーっつーの」
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2011/12/23(金) 02:29:41.08 ID:c4Axoe8J0
期末試験が始まった。
試験期間中もマミはなるべく時間を作って街をパトロールするようにはしていたが、さすがに普段と同じというわけには行かなかった。
「あまり無理はしないほうがいいよ、マミ」
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2011/12/23(金) 02:30:30.34 ID:c4Axoe8J0
それは5月の中頃のことだった。
昼休み、いつものように一人で図書室にやってきたマミは、お気に入りの窓際の席が誰かに取られているのを見てほんの少しがっかりした。
(あ、先客だ)
18:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:31:48.98 ID:c4Axoe8J0
「うわぁ。やっぱり外は気持ちいいね、マミ」
屋上のベンチに腰掛けたあきは、空を見上げながら気持ちよさそうに伸びをする。マミはその様子を見ながら、くすっ、と笑った。
「本当に変わらないのね、あき」
19:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:32:29.93 ID:c4Axoe8J0
「ねえ、マミも勉強してみない?イタリア語」
そろそろ戻りましょうか、とマミが促そうとしたとき、あきが唐突に言った。
「え?」
20:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:33:05.42 ID:c4Axoe8J0
その夜。
「危ないマミ!」
キュゥベえの声で、マミはすぐ脇に迫っていた使い魔の攻撃をかろうじてかわした。
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2011/12/23(金) 02:34:28.26 ID:c4Axoe8J0
「ふう……」
マミは変身を解くと、大きく息をついた。
「どうしたんだいマミ?」
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