8: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:16:04.58 ID:ui263o5To
エピソード 1 〜卒業試験〜
「いいか、今から行う試験は実戦を想定したものだ。お前たちは2人1組となってチームになり、敵地最深部にある目印を取ってきてもらう。この際、評価のポイントになるのは目印を早く持ち帰ってくるのではなく、いかに敵を撃破、あるいはかわし、目印に到達し、帰還するかだ。仮想敵には我々教務員と一線で活躍する先輩ライダー達だ。容赦はせんぞ、怪我が怖かったら帰って寝ろ!いいな!?」
9: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:18:44.99 ID:ui263o5To
『おい、シェル』
エルマーの声が聞こえてくる。騎体の一部を相手の騎体と接触させて音声通信を開いたのだ。
10: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:20:48.94 ID:ui263o5To
完全に動きが止まった敵機から剣を抜いたエルマーに接触回線を開いて呼びかける。
『やったよ!俺、やったぜ!!』
11: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:21:14.63 ID:ui263o5To
拡声器を使って敵に呼びかける。相手も理解したのか、隣の空間を指差し、そこで決着を付ける事を指示した。
(勝てるのか?)
12: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:23:40.95 ID:ui263o5To
「まぁまぁだな」
開口一番の教官からの言葉はこれだけだった。
13: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:25:30.65 ID:ui263o5To
食堂に放送が響く。呼ばれたエルマーは舌打ちをしながら、「きっと壊したライノクラフトの修理費をみせつけるんだぜ」と言いながら双子に挨拶をしてから食堂を去っていった。
「さて」
14: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:26:45.88 ID:ui263o5To
「この、スカターン!!」
魔夜香の見事なアッパーカットでバドルーンを再び宙に舞う。
15: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:29:14.03 ID:ui263o5To
『最終組は準備しろ!』
館内放送が響く。
16: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:29:41.16 ID:ui263o5To
「では、発表する。合格者の名前を読み上げるので呼ばれた者は返事をしてから別室で待機しろ」
一瞬の間。しかしそれはシェル達にとっては果てしなく長い時間に思える。
17: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:32:17.02 ID:ui263o5To
部屋に残されたのはシェルに双子、そしてバドルーンの4人だった。
「シェル! 合格おめでとう!」
18: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/03(金) 10:32:43.58 ID:ui263o5To
「ちがうのよ、シェル」
肩をがっくりと落とすシェルの肩に魔夜香が手を置く。沙夜香もシェルの頭に優しく手を置いて「早まらないで」と答える。バドルーンは依然として机と熱い抱擁を続けていた。
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