過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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287:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:35:40.57 ID:FSFT7ye80
面と向かって言われるのは初めてのことだが、
絆は他のトレーナー
――かつての絃を除いて――と違って、
バーリェと共に戦場に行くことから、
自分がそう呼ばれていることは知っていた。
以下略



288:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:36:26.76 ID:FSFT7ye80
そして撫でてやりながら、絆は口を開いた。

「で、何か用か?」

椿が、それと見て分かるほど端正な顔を歪ませた。
以下略



289:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:37:06.96 ID:FSFT7ye80
「感情的だな。若いだろう。
いつからトレーナーをやってる?」

「……まだ一年よ。でも勲十五等授与者。
勲章は持ってるわ」
以下略



290:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:37:44.64 ID:FSFT7ye80
「少なくとも見ず知らずの他人に正気を疑われるほど
『常識』が欠落しているとは思わないが」

絆はそう言って息をついた。

以下略



291:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:38:38.64 ID:FSFT7ye80
「随分と断言するが、君のバーリェは
思うとおりに育っているのか?」

話をさらりと変えた絆に、
彼女は隣のバーリェを乱暴に引き寄せてから言った。
以下略



292:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:39:16.06 ID:FSFT7ye80
言い返そうとして失敗し、椿が息を呑む。

そして彼女は唇を噛んで、物凄い目で圭を睨んだ。

それに威圧され、圭が傍らの絆の影に
以下略



293:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:39:56.35 ID:FSFT7ye80
それを使って戦果を上げられるなら、
どんどん使うべきだというのが本部の意向だ。

むしろ、過剰な投薬を行わない
絆の方針こそが異様だとも言える。
以下略



294:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:40:40.55 ID:FSFT7ye80
脳のシナプスの伝達回路を緩める薬なのだが、
それにはバーリェの寿命を縮めるという副作用があった。

だから、絆はその薬を使ったことは殆どなかった。

以下略



295:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:41:19.12 ID:FSFT7ye80
絆は無理矢理体を動かして椿の方を向いた。

「納得が出来ないのなら証明してもいい。
この子の性能をな」

以下略



296:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/31(土) 22:41:54.33 ID:FSFT7ye80
……先日の文の暴走により。

沢山の味方のバーリェが攻撃に巻き込まれ、
AADごと破壊されて死んだ。

以下略



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