過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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312:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:37:52.26 ID:6Wpsnxgd0
絆を見て担当医が足を止める。

医師達は、絆と圭を囲むように立った。

何かしら不穏な空気を感じたのだろう。
以下略



313:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:42:29.48 ID:6Wpsnxgd0
おそらく医師議会の決定印であろう書面を見せて、
担当医は問答無用といった具合で、回りに目配せをした。

医師の一人が圭の腕を無造作に掴もうとする。

以下略



314:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:43:15.98 ID:6Wpsnxgd0
腕を押さえて、医師の一人が床に崩れ落ちる。

「議会の承認が見えませんでしたか? 
冷静にご覧ください」

以下略



315:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:44:01.30 ID:6Wpsnxgd0
構わない、無理矢理連れて行けと言いたそうな
顔をしている担当医に、絆は畳みかけるように言った。

「元老院の承認を取り付けてきたんなら考えよう。
もっとも、医師団にそこまでの力があるとは思えないが。
以下略



316:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:44:40.20 ID:6Wpsnxgd0
松葉杖をついて、もう片方の手で圭の肩を押す。

圭は戸惑いながら、車椅子を操作しようとして、
しかし立ちふさがった担当医の視線に射抜かれて静止した。

以下略



317:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:45:14.27 ID:6Wpsnxgd0
――俺の生死に関わる?

一瞬、どういう意味か推し量りかねたのだった。

「仰られている意味が、よく分かりませんが」
以下略



318:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:45:54.32 ID:6Wpsnxgd0
――操縦方法、分からないです……。

先ほど圭が口走った言葉が脳裏に浮かぶ。

しかし絆は、それを無理矢理押し殺してから
以下略



319:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:48:47.31 ID:6Wpsnxgd0
本部局長の駈が、女性職員を伴って歩いてきた。

彼は趣味の悪いサングラスの位置を指先で直すと、
医師達を見回して、それを軽く鼻で笑った。

以下略



320:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:49:25.92 ID:6Wpsnxgd0
「……あなたこそ、何をしに? 
助けを呼んだ覚えはないが」

「先ほどの戦闘訓練の様子は、
オペレーションルームで全て見させてもらった。
以下略



321:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:50:06.90 ID:6Wpsnxgd0
「眠らない個体か。興味深い。
それに、その他にも様々な障害を抱えていそうだ。
だが、それを補って余りある性能だ」

「話が済んだのなら、ラボに戻らせてもらう。
以下略



322:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/02(月) 19:50:51.27 ID:6Wpsnxgd0
「君の操縦技能がバーリェを、それも新型を上回るとは
私も思ってはいなかった。
椿君のバーリェも決して不良品ではないのだが、
よくやるものだ」

以下略



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