過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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2012/06/22(金) 21:59:01.31 ID:FuSozdXdo
第一話『DREAM』
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2012/06/22(金) 22:00:00.24 ID:FuSozdXdo
「入っても大丈夫かな?」
「あ、うん。どうぞ」
招き入れながら、そういえば、涼には事務所立ち上げの話をしていたし、見学にも来たいと言っていたのだっけ、と思い出す律子。
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2012/06/22(金) 22:01:31.81 ID:FuSozdXdo
「えっと、つまり、プロデューサーさんを引き抜くのに失敗して、それを前提に組み立ててた予定が全部おじゃん……ってこと?」
「そ。私は知名度あるって言ったって、それはアイドルとして。プロデューサーとしてはなんの実績もないもの。彼が居なくちゃ誰も仕事なんて……」
やけっぱちな笑みを浮かべて、彼女はがらんとした周囲を示してみせる。
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2012/06/22(金) 22:02:40.50 ID:FuSozdXdo
律子にそれだけ確かめて、涼は再び自分の思考の中に沈んでいく。
律子はその様子を不思議そうに眺めていた。従弟が気を遣っているというだけの反応に見えなかったからだ。
一方で、彼に現況を話すことで、これからの自分の進むべき道の困難さも改めて自覚している。プロデューサーの技術を学びつつ、
プロデュースするアイドルを見つけるなど、そうそう出来ることではない。
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2012/06/22(金) 22:03:36.02 ID:FuSozdXdo
「二つほど……」
「え?」
「二つほど、提案があるんだけど」
律子が意識を戻さざるを得ないほど強い口調。その真剣な瞳を彼女は見た。
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2012/06/22(金) 22:04:22.04 ID:FuSozdXdo
「早とちりしないで。それなら765に戻ればいいって言うよ。まあ、律子姉ちゃんがそう結論づけるならそれでもいいけど……。僕の案は違う」
「どういうことよ」
「765に居候させてもらえばいいんじゃないかなって思うんだ。一室を貸してもらうのでも、デスクを貸してもらうのでもいいけど。そうすれば、
姉ちゃんのプロデューサーさんの仕事ぶりも近くで見ていられるし、コネをつなぐのも、やりやすくなるよね?」
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2012/06/22(金) 22:05:03.24 ID:FuSozdXdo
ぎゅっと拳を握り、大輪の花が開いたような笑顔と明るく力強い声でまくしたてていた律子は、ふとそこまで言ったところで涼に視線を戻し、
彼の顔を覗き込むように身を屈めた。
「って、えっと、まだあるんだっけ、涼」
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2012/06/22(金) 22:05:53.95 ID:FuSozdXdo
「はあっ!?」
今度こそ、腰が抜けるかという勢いで驚く律子。ぼすんと元の席に戻って、彼女はまじまじと彼の事を見た。
涼の言う舞さん――日高舞とはそれだけの驚きをもたらす存在であった。
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2012/06/22(金) 22:06:38.33 ID:FuSozdXdo
「分析が得意な律子姉ちゃんならとっくにわかってると思うけど、いまの芸能界、特にアイドル業界は四強に占められてるでしょ」
「765、876、961、それに日高舞ね」
「そう。そして、舞さんが876に入って、舞さんとトップ争いをしていた律子姉ちゃんが引退。これからの状況、荒れないはずがないんだ」
潤沢な資金力と人材を誇る961、少数ながら精鋭揃いの765、さらにその傾向が強い876、そして、伝説のアイドル、日高舞。
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2012/06/22(金) 22:07:15.45 ID:FuSozdXdo
そうか、と律子は思う。
この子は、私を継ぐつもりなんだ、と。
彼女は人気絶頂で引退した。
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2012/06/22(金) 22:08:05.85 ID:FuSozdXdo
もちろん、この推測には、彼女の願望も多分に入っているのだが。
律子はしばしそんな思考を巡らせた後、ふうと一つ息を吐いた。
「だからって日高舞が入って強力になるであろう事務所を抜ける理由はないと思うけど。まして、その夢を託す相手が、初っぱなからつまずいてる私じゃあ」
「舞さんの移籍話は、まだ具体化していない。もちろん、舞さんのことだから言ったことは実現させるだろうけど、時間はかかる。周りの影響もあるからね。
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