過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2012/08/05(日) 14:50:01.92 ID:lWtW5yhzo
――――――――――――――――――――
――Dear My Friend
Every day & night Always be with you
――――――――――――――――――――
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/08/05(日) 15:02:02.53 ID:lWtW5yhzo
それは今と同じく年の暮れ。灰色の寒空の下での出来事。
思えばそれが全ての始まりだった。
以下略
3
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(関西地方)
[sage]
2012/08/05(日) 15:09:53.83 ID:ACo3Yp/7o
一方その頃
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2012/08/05(日) 15:11:52.08 ID:lWtW5yhzo
「――あっ!」
聖堂での一仕事を終え、普段の参列者は見る事のない教会の舞台裏。
修道士たちの集まる談話室に戻ってきた私にさっそく声を掛けてきたのは、いい加減見慣れた少年の顔だった。
以下略
5
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2012/08/05(日) 15:20:52.01 ID:lWtW5yhzo
照れ隠しと意趣返しに、一つ二つからかいの言葉でも投げてやろうと思うが。
「――ん」
酷使しすぎたせいで喉に痒みのような違和感を感じる。
以下略
6
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[saga]
2012/08/05(日) 15:27:14.31 ID:lWtW5yhzo
「このおちびちゃんがまさか師匠には見えないさ。いいとこ姉弟だろう」
嫌らしい笑みを浮かべる赤い髪の神父は私の気にしていることをずばり言ってくれる。
確かに私は他から見れば若輩者なのだろうけれど、これでも一応達人級の称号を持つ魔術師だ。
以下略
7
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2012/08/05(日) 15:32:10.86 ID:lWtW5yhzo
「それで、疲れてるところ悪いが……一仕事行ってきてくれないかい?」
「仕事って……どっちの?」
「まさかそれをいちいち聞く馬鹿がうちの教会にいるのか?」
以下略
8
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2012/08/05(日) 15:37:23.33 ID:lWtW5yhzo
年は私より少し上くらい。十五、六ほどだろうか。
すらりと長いシルエットはモデルみたいだけれど、だぶついた白のシャツに、片足部分がばっさりと切られたダメージジーンズ、とどめに傷だらけの革ジャン。
アメリカのスラム街あたりにいる不良少女のようなイメージを感じさせる。もっとも、生憎と銀幕の中でしかお目にかかったことはないけれど。
今時ロンドンで東洋人なんて珍しくもないけれど長く綺麗な黒髪に一瞬目を奪われてしまう。
以下略
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2012/08/05(日) 15:53:23.40 ID:lWtW5yhzo
何も自分を卑下する訳ではない。
『この世界』の住人なら承知の上のことなのだ。
聖人が一人いれば万事それで事足りる。
なぜなら聖人の『戦闘力』は常軌を逸している。
以下略
10
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2012/08/05(日) 15:57:34.79 ID:lWtW5yhzo
毎度のごとく設定展開捏造の塊となっております。ご注意下さい
11
:
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[sage]
2012/08/05(日) 16:02:12.76 ID:ZsfSDOPvo
乙
始まり方がなんかめちゃくちゃ好きだ。
12
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[sage]
2012/08/05(日) 18:36:42.63 ID:M0Kl2rPIO
どのラノベに影響されたのやら
13
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(関西地方)
[sage]
2012/08/05(日) 18:53:16.47 ID:1ze0b3IL0
よく似てるな
14
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2012/08/06(月) 02:03:04.89 ID:OTk9gfUao
続きが書けてしまったので少し遅いけど投下
15
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2012/08/06(月) 02:04:45.83 ID:OTk9gfUao
地下鉄でタワーヒル駅まで移動した後、駅構内からロンドン塔への直通通路を抜ける。
もちろん非公式の、一般人には知られていない秘密の抜け道だ。
地下鉄が開発されるよりもずっと前からある道で、狭い左右の壁は古めかしいレンガと漆喰で固められている。
天井付近に点々と並ぶ電灯もケーブルがむき出しの無骨なもので、じめっとした冷たい空気が毎度の事ながら不愉快ではあるのだけれど――。
以下略
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2012/08/06(月) 02:06:37.33 ID:OTk9gfUao
「アンタは小学生じゃない」
「そうですけど……」
「ぐだぐだ言わない。師匠の言うこと聞けないっての?」
以下略
17
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2012/08/06(月) 02:08:51.63 ID:OTk9gfUao
などと可愛い弟子を弄るのも気休め程度にしかならない。私は軽い頭痛を覚えていた。
それもこれも終始無言で後をついてくる神裂だ。
数ヤード後ろを歩く東洋人は鬱々とした気配を辺り構わず振り撒いていて、それがタールのようにねっとりと纏わりついて離れない。
以下略
18
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2012/08/06(月) 02:10:33.07 ID:OTk9gfUao
「根暗な空気撒き散らされてると結局こっちまで鬱入っちゃうのよ。
今日が何の日だか分かってる?
クリスマス・イヴよ? 『神の子』の誕生前夜、お祭りの日よ?
なのにアンタってば、さっきから一言も喋らずに……って」
以下略
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2012/08/06(月) 02:13:57.71 ID:OTk9gfUao
発音もアクセントもめちゃくちゃだけど言いたいことは分かった。
はぁ……とため息カウントをまた一つ更新し、私は腰に手を当てて彼女に向き直る。
『さすがに日本語は大丈夫よね?』
以下略
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2012/08/06(月) 02:23:07.16 ID:OTk9gfUao
『アンタ、それでよく今までロンドンで生きて来れたわね』
外国語が通じないのはここ英国も同じようなものだ。
私みたいな魔術師は日本の敵対組織への対策として日本語を日常会話程度なら支障ない程度に習得しているが、それ以外はお互い様だった。
以下略
21
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2012/08/06(月) 02:25:47.45 ID:OTk9gfUao
「……」
『三年。多少困る場面もありましたが、何とかなっています』
それで彼女が今までどういう処遇にあったのか理解する。
以下略
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