過去ログ - ほむら「きっと、それがわたしの役割だから」
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22: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:44:55.23 ID:Ccz1IRoI0
お盆の上に二人分のカップと紅茶入れ、砂糖が入っている容器、それと手作りと思われるクッキーが皿に盛られている。
それをテーブルに置き、織莉子はほむらの正面に座る。

織莉子「どうぞ、遠慮せずに飲んでちょうだい?」

以下略



23: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:46:35.39 ID:Ccz1IRoI0
ほむら「それで、その……」

ほむらの方から、今日ここに来た本題を言おうとする。

織莉子「ええ、何かしら?」
以下略



24: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:47:40.49 ID:Ccz1IRoI0
長い沈黙の後、織莉子は意を決したように口を開く。

織莉子「……私が契約したのは、今より29日と5時間程前」

ほむら「……?」
以下略



25: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:48:40.39 ID:Ccz1IRoI0
織莉子「解かっているわ。ここからが、貴女が聞きたい話」

もう一度紅茶を飲み、織莉子は目を瞑る。
そしてひとつ、ふたつ、と深呼吸を繰り返した。
深呼吸を終えると、織莉子はゆっくりと目を開ける。
以下略



26: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:49:43.94 ID:Ccz1IRoI0
織莉子「……同時に、貴女の今までの頑張りも」

ほむら「わたしの……」

織莉子「私が言うべきことでは無いかもしれないけれど……この言葉を言うべき人は、もうこの世界にはいないものね。だから、言わせてもらうわ」
以下略



27: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:51:22.92 ID:Ccz1IRoI0
織莉子「彼女……呉キリカは……逝ったわ」

ほむら「っ!」

織莉子「円環の理に、導かれて……ね」
以下略



28: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:53:06.74 ID:Ccz1IRoI0
ほむら「……あなたの未来予知で、キリカの消滅は視れなかったの?」

織莉子「勿論、視ることは出来たわ。でも、回避するつもりはなかった」

ほむら「何故?前は、未来予知で視えた未来をっ……!」
以下略



29: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:54:52.22 ID:Ccz1IRoI0
織莉子「今までの私は、必死に運命に抗っていた。それが私が生きる意味だと、そう思ったから」

ほむら「……じゃあ、今のあなたが生きる意味は?未来予知の魔法を得て、それで貴女は何をしようって言うの?」

織莉子「………運命には、抗わない。訪れる未来を、ありのまま迎えさせる。それが、私が生きる意味」
以下略



30: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:55:48.23 ID:Ccz1IRoI0
織莉子「救世を成す為とはいえ、一般人や魔法少女を大勢この手に掛けて来た。その罪を償う為に……と言うわけではないけれど」

ほむら「……織莉子……」

織莉子「………漸く、名前を呼んでくれたわね」
以下略



31: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:56:45.40 ID:Ccz1IRoI0
ほむら(わたしは、織莉子の事を……どう思っている?)

敵?―――いや、今は敵じゃない。
イレギュラー?―――いや、そうなら今わたしは彼女とこうして顔を合わせてなんていない。
自身の祈りを否定する存在?―――いや、少なくとも今眼の前にいる彼女には否定されていない。
以下略



32: ◆OMDUScS66.[saga]
2012/12/15(土) 01:57:36.82 ID:Ccz1IRoI0
ほむら「そうね、これが一番近いかも」

織莉子「……ほむらさん……」

ほむら「ふふ……ほら、ね」
以下略



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