過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:12:00.14 ID:raX+wY0oo
真奥「恵美はどこ住んでんだ? 職場は笹塚近くなんだよな」

恵美「ッ、え、永福町、ですけど……」

動揺した。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:12:27.69 ID:raX+wY0oo
真奥「……っと、着いたな」

気づけば笹塚駅に着いていた。
幡ヶ谷から笹塚は徒歩で10分かそこらで着く距離だが、
彼と歩く楽しさは更にその時間を短縮させていた。
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:12:53.54 ID:raX+wY0oo
真奥「……でさー、家電一気に買っちゃって金がないもんだから、昨日の夕飯こんにゃくときゅうりだけ」

恵美「それで今日はハンバーガーでしょ? 結構真剣に健康ヤバイんじゃない?」

真奥「お前が言うか。二日続けて食っといて」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:13:21.08 ID:raX+wY0oo
休憩時間のそんなやり取りの末、
梨香の見張る前で今日もバイトかどうか貞夫にメールしたところ、
今日も夜までバイトとの返答を入手。再び夕食(という理由付け)のためマグドを訪れ、
貞夫の終業時間まで店内で粘り、「せっかくだから今日も一緒に帰る?」ルートに分岐成功、
そして現在に至る。
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:13:49.79 ID:raX+wY0oo
と、そのとき、貞夫が不意に転倒した。

真奥「おわっ! ……ってー……あー、ビビった。何か踏んだか?」

恵美「ちょ、大丈夫? って、自転車……」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:14:36.70 ID:raX+wY0oo
真奥「これは……いや、まさか……」

恵美「ッ……貞夫?」

真奥「……恵美、笹塚駅まで逃げよう。人通りの多いところまで行ったほうが安全だ」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:15:06.27 ID:raX+wY0oo
真奥「……」

貞夫は難しい顔で考え事をしている。
さっきのことについてだろうか。彼が背負うべき責など一切ないのに。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:15:32.47 ID:raX+wY0oo
真奥「ちょっと待っててくれ。今同居人と話してくるから」

恵美「う、ん」

結局私は、彼のアパートまで付いてきていた。
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:00.36 ID:raX+wY0oo
真奥「泊まれっつっといてなんだけどさ、うち敷き布団ってないんだよ」

恵美「え」

それはまた。貧乏とは聞いていたが、本当に何の誇張もなくド貧乏らしい。
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:27.56 ID:raX+wY0oo
翌日、始発が動き出す頃、私は目覚めた。
寝ぼけ眼で部屋を見渡すと、まだ貞夫と芦屋さんは眠っているらしい。
悩んだが、二人が目覚める前に部屋を出ることにした。
礼を言いたいのはやまやまだが、何しろ昨夜は走り回った挙句
風呂にも入らず(このアパートに風呂はなかった)、
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:53.94 ID:raX+wY0oo
銀行のカードを止めないと……と昼休みにやるべきことを考えながら
仕事をこなしていると、外国語コードの転送着信。
応対すると、くぐもった声の相手は日本語を使ってきた。
が、問題はそこではなかった。

以下略



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