過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:13:49.79 ID:raX+wY0oo
と、そのとき、貞夫が不意に転倒した。

真奥「おわっ! ……ってー……あー、ビビった。何か踏んだか?」

恵美「ちょ、大丈夫? って、自転車……」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:14:36.70 ID:raX+wY0oo
真奥「これは……いや、まさか……」

恵美「ッ……貞夫?」

真奥「……恵美、笹塚駅まで逃げよう。人通りの多いところまで行ったほうが安全だ」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:15:06.27 ID:raX+wY0oo
真奥「……」

貞夫は難しい顔で考え事をしている。
さっきのことについてだろうか。彼が背負うべき責など一切ないのに。

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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:15:32.47 ID:raX+wY0oo
真奥「ちょっと待っててくれ。今同居人と話してくるから」

恵美「う、ん」

結局私は、彼のアパートまで付いてきていた。
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:00.36 ID:raX+wY0oo
真奥「泊まれっつっといてなんだけどさ、うち敷き布団ってないんだよ」

恵美「え」

それはまた。貧乏とは聞いていたが、本当に何の誇張もなくド貧乏らしい。
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:27.56 ID:raX+wY0oo
翌日、始発が動き出す頃、私は目覚めた。
寝ぼけ眼で部屋を見渡すと、まだ貞夫と芦屋さんは眠っているらしい。
悩んだが、二人が目覚める前に部屋を出ることにした。
礼を言いたいのはやまやまだが、何しろ昨夜は走り回った挙句
風呂にも入らず(このアパートに風呂はなかった)、
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:53.94 ID:raX+wY0oo
銀行のカードを止めないと……と昼休みにやるべきことを考えながら
仕事をこなしていると、外国語コードの転送着信。
応対すると、くぐもった声の相手は日本語を使ってきた。
が、問題はそこではなかった。

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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:17:20.46 ID:raX+wY0oo
……何を言っている?
相手の意図が読めず沈黙していると、

??『……はは、ははははは! こいつは哀れだ!』

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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:17:47.06 ID:raX+wY0oo
結果として、彼を巻き込んだ責任(の一端)を取る機会は思ったより早く訪れた。

真奥「すまんっ! 恩に着る!」

恵美「いいのよ、昨日の恩返しと思って」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:18:13.27 ID:raX+wY0oo
恵美「……何してるんですか、芦屋さん」

芦屋「うおわぁっ! ゆ、遊佐さん……!?」

仕事が終わり、その日はまっすぐ家に帰るべく
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:18:39.96 ID:raX+wY0oo
貞夫と向かい合う女の子を見てみると、どこかで見覚えがある。
……ああ、思い出した。初めてマグドに行ったとき貞夫と仲が良さそうに話していた子だ。
その服装も大変に気合が入っており、少なくとも彼女の側が
デートのつもりで来たことは間違いないだろう。
何よりも腹立たしいのは、
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