過去ログ - 恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」
1- 20
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:45:38.25 ID:aEntuCFko
時刻は深夜。
仕事が終わりマグロナルドを出て自転車で走る魔王の背後を追う恵美の姿があった。
魔王はゆっくり走っており、また信じられないことに信号を順守しているため、
小走りで後をつけることは難しくはなかった。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:46:14.05 ID:aEntuCFko
「帰ったぞー」

「おかえりなさいませ、魔王様。今日もお疲れ様でした」

はっきりと聞いた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:46:47.04 ID:aEntuCFko
明日は魔王の働く店に入ってみようか……と今後の計画を練りながら歩く恵美。
彼女が自分のマンションに近づくと、深夜だというのに一人で立ち尽くしている人影があった。
仮に暴漢の類だったとして、聖法気を使わずとも対処は容易い。
そう考えつつ、恵美は人影に目をやりながらマンションに近づく。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:47:18.87 ID:aEntuCFko
恵美「それで、どうしてこんなところに……? それも、今」

恵美に責める意思はなかったが、オルバは苦い顔をして頭を下げた。

オルバ「まず謝らせてもらおう、エミリア。長い間お前を一人にしてしまった」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:47:53.35 ID:aEntuCFko
恵美「あ、……でも」

今すぐ帰るわけにはいかない。
この世界に燻る大きな不安の種。
その話をしようとすると、
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:48:40.12 ID:aEntuCFko
オルバ「一つ注意してほしいのは、奴らの周りに人間が少ないときに戦いを挑むことだ」

恵美「なるべく被害を出さないためね?」

オルバ「それもあるが、それだけではない。どうやらこの世界では、人間の負の感情が魔力を精製するようだ」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:49:14.40 ID:aEntuCFko
オルバ「そのための飲食店勤めではないかと思う。あのマグロナルドという店は多くの客が訪れていただろう」

オルバ「例えばあの店の食材に毒物を混ぜでもしたら、近隣の住人の苦しみの感情は相当なものではないかね」

オルバ「そうして得た力でこの世界を地獄に変える。そして更に集まった力で、今度こそエンテ・イスラを」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:49:49.42 ID:aEntuCFko
恵美はいつものようにシャワーを浴び、ベッドに寝転がった
今日も寝られそうになかった。
ただしいつもと違い、不安や焦燥感からではない。気持ちの昂ぶりを抑えきれないからだ。

恵美(明日で全てが終わる)
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:50:32.94 ID:aEntuCFko
最初に向かったのは昨夜突き止めたアパートだった。
オルバの話を聞く限り、最悪そこで二人同時に相手取ることになっても負けはしないだろうという計算だ。

階段を登り、魔王の済む201号室の前に立つ。
ドアの脇には「真奥貞夫」「芦屋四郎」と書かれた表札があった。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:51:11.93 ID:aEntuCFko
恵美(お前が)

恵美(数えきれないほどの人間達を殺してきたお前が、そう言うのか)

恵美(人間のようなふりをしてそう言うのか――!)
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:51:57.63 ID:aEntuCFko
恵美「このっ……悪魔の分際で!」

恵美「忠臣ヅラなんかするな……正しいことをしているような顔をするなああああ!」

言いながら、両手で逆さに握った聖剣をアルシエルの身体に突き刺す。
以下略



32Res/34.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice