過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:33:57.63 ID:6QX93pwdo
真奥「何かに掴まれ! ゲートだ!」

咄嗟に私もベルも階段の手すりにしがみつく。
このゲートが"入り口"なら、触れれば問答無用でどこかに飛ばされてしまう。
だが、
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:34:24.85 ID:6QX93pwdo
恵美「……魔界にこういうリンゴとか、ある?」

真奥「……ねえよ。つーかさっきの光のゲート見たろ、悪魔が開けるもんじゃない」

そう。これは、何者かによって送られてきたのだ。
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:34:50.71 ID:6QX93pwdo
恵美「……な」

私だけじゃなく、全員が絶句した。

リンゴから赤ん坊ほどの人間の手が生えて、聖剣の一撃を受け止めていた。
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:35:17.26 ID:6QX93pwdo
赤ん坊「……ぷひっ」

二度目のくしゃみ。解けた皮が再び集まり、黄色いワンピースとなり赤ん坊の身を包んだ。

真奥「……ん?」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:35:44.39 ID:6QX93pwdo
混乱しながらも、私も行かないととベルに渡した紙袋を拾う。
そこで気づいた。

恵美「あれ、貞夫……千穂ちゃんは?」

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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:36:11.05 ID:6QX93pwdo
タオルケットの上ですやすやと眠る赤ん坊。
その周りで、私達はアイスクリームを黙々と食べていた。
楽しみにしていたというのに味がしない。

すぐに食べ終えてしまい、否応なしに現実逃避の時間が終わる。
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:36:38.58 ID:6QX93pwdo
彼が助けを求めるように後ろを振り向いたが、全員無言だった。
とりあえず無責任にがんばれーと心中で応援する。
再び彼が赤ん坊に向き合った。

真奥「その、お前は、なんだ?」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:37:05.85 ID:6QX93pwdo
真奥「……お父さんやお母さんは、いるのか?」

アラス・ラムス「おと、おか?」

真奥「つまりその、アラス・ラムスの、パパとママのことを教えてほしいんだ」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:37:31.63 ID:6QX93pwdo
アラス・ラムス「んしょ、しょ」

そんな私達をよそに、アラス・ラムスは覚束ない足取りで立ち上がった。
どうやらもう立てる年齢のようだ。

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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:37:58.31 ID:6QX93pwdo
アラス・ラムス「まま」

それは子供のよくやる、ただの単語の繰り返しではなかった。
アラス・ラムスはその言葉と共に、人差し指を向けていた。

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:38:25.71 ID:6QX93pwdo
恵美「で……どうするのよ、これから」

真奥「どうするのったって、どうすりゃいいんだ」

その視線は、私の腕の中のアラス・ラムスに向いている。
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