過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:22:29.47 ID:lgRE4mqd0
彼女の頭を撫でてやる。彼女は目を瞑り、静かに顔を綻ばせた。
その表情を見て私は、今すぐにでも彼女を抱きしめたいという衝動に駆られた。
しかし何とか踏みとどまる。まだダメだ。彼女の口から、ハッキリと聞くまでは。
以下略
273
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:24:52.80 ID:lgRE4mqd0
「もう……ボクと――さん、一年以上も一緒にいるんですよね」
溜息の混じった言葉。幸子に似つかわしくない、何かを回顧するような発言だった。
以下略
274
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:25:46.28 ID:lgRE4mqd0
「……――さん」
「……何だい」
以下略
275
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:26:19.59 ID:lgRE4mqd0
「……その為には……その、ボクにずっとついて来てくれないと困ります」
「あぁ」
以下略
276
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:38:54.03 ID:lgRE4mqd0
「……あ、あのっ……これは……」
「……こういう事で、良いんだな」
以下略
277
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:39:43.90 ID:lgRE4mqd0
振り絞るように、私は思いの丈を吐きだしていた。
そうだ、我慢してきた。彼女の事を、仕事の事以外でも考えるようになっていた。
彼女の笑顔に幾度も心臓を震わせた。
以下略
278
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:42:42.04 ID:lgRE4mqd0
「私は、幸子が好きだ」
以下略
279
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:45:09.82 ID:lgRE4mqd0
「ずるい、ですっ……ボクは、我慢して、言わなかったのに……貴方は……貴方はっ」
「前に、言ったよ。私は……好きな人の為なら、見境が無くなる人間だって」
以下略
280
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:46:50.09 ID:lgRE4mqd0
「……はいっ」
以下略
281
:
◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:47:15.81 ID:lgRE4mqd0
「ご、ごめん幸子。その……大丈夫か?」
私は反射的に彼女に謝っていた。
以下略
282
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/04(日) 22:55:32.64 ID:lgRE4mqd0
私達が言い合っていると、ふいに扉が開いた。
どうやら昇降口についてしまったようだ。
スタッフに促され、私達は慌てて観覧車から出た。何とか、あの場面は見られていなかったらしい。
以下略
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