14: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:21:14.77 ID:EnRHzSex0
「では、仮にその話を信じるとしましょう。願いを叶えてくれるのですか」
「はい。とは申しましても、叶えるのは、わたくしではないのですけれど」
15: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:21:51.12 ID:EnRHzSex0
「一生ですから、一生を賭けるに値する神様へのお願いです。つまり信仰」
「神様を信じるからこそ、願うのです。これは、神様にとって有益なので」
16: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:22:21.45 ID:EnRHzSex0
「…メールしてみます。少々、お待ちください。ああ、それと、もう一つが」
「観測者を選択いただけます。誰になさいますか。彼とか、オススメですよ」
17: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:22:48.33 ID:EnRHzSex0
疑心暗鬼になるかとも思うのだが、神様のフェア精神は中々なものだった。
選べるというので、僕は男性から女性まで、様々な観測者に目を通していった。
と、その中でも、一際に大きく装飾された女性らしき観測者が目を惹いていた。
18: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:23:16.76 ID:EnRHzSex0
「平均寿命は何歳ですか。これは、どういう意味なのでしょうか」
「ええと。恐らく、猶予期間のようなものではないでしょうか?」
19: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:23:50.14 ID:EnRHzSex0
件名 : ゲームは一日一時間
本文 : 一日を一時間にするゲーム
20: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:24:25.86 ID:EnRHzSex0
あなたは 幸せ です。
21: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:25:04.76 ID:EnRHzSex0
僕が次に目覚めたのは、ノックの音と共に、母親が部屋に入ってきたときだった。
後々聞いた話だが、僕はベッドの中で酷くうなされていたらしい。
それを母が見つけて、僕を揺り起こしたところ、飛び起きたのだ。
22: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:25:35.22 ID:EnRHzSex0
一週間。
なぜ、一週間なんだ。今はゴールデンウィークでも、なんでもないはずだ。
なら、なぜ。僕は、記憶を辿っていく。今のこと。少し前のこと。少し前?
23: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:26:06.83 ID:EnRHzSex0
一週間後。正確には七時間後に、僕は起こされた。
外はまだ暗いようだ。「今日は夜か」と呟く父に頭を抱えた。
となると、いずれ、朝も昼も来るということになるのだろう。
24: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:26:39.36 ID:EnRHzSex0
僕は、あまりの驚きに声も上がらなかった。
何度も見た顔。幼少期より、ずっと大人びて、綺麗になったと思う。
男子は一斉に笑顔になり、女子は苦々しいような表情であると見た。
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