103:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:52:30.89 ID:qgOebLqx0
社長の説明は、分かりやすいようで分かりにくかった。
どこか核心を避けて話しているように思える。
だから私は、またしても社長に問い掛けた。
小鳥「……それは、どうしてですか?」
104:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:53:03.32 ID:qgOebLqx0
高木「さっき説明した通り、彼が夢を見ている時には、言語野が活動している状態になる」
高木「そして、強いストレス反応を示した後、意識が途切れる……」
高木「ここまではいいかね?」
105:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:55:48.64 ID:qgOebLqx0
高木「私の言葉でストレスの限界に達した彼は倒れ、そして今も眠り続けている」
高木「『夢で会話をしているのではないか』という予想は、ストレスによって意識が落ちる事を考えて辿りついた結論だよ」
高木「何しろ、私があの言葉を掛ける直前まで、彼と会話をしていたのだからね……」
106:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:56:44.31 ID:qgOebLqx0
小鳥(お見舞いにも来たいでしょうけど……もうしばらく我慢して貰わないとね……)
あの子達には『静養中だから』という理由で、お見舞いには来ないように言ってある。
それが真実ならよかったものの――静養中である事に偽りはないが――嘘を隠す為の措置だというのだから救えない。
107:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:57:38.59 ID:qgOebLqx0
高木「音無君が疑問に思っているのは、彼がどうして目を覚まさないか……だったね」
小鳥「はい。原因がさっき聞いた通りなら、時間の経過で回復が見込める筈です」
小鳥「目を覚ました後も、これからは気をつけてプロデューサーさんに接すればいい……でも」
108:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:58:10.02 ID:qgOebLqx0
高木「例えば、音無君が荷物を持つ時……それを『重い』と認識して持つだろう?」
小鳥「ええ……そうしないと力が入りませんし」
高木「では、私が音無君に『中身は入ってないよ』と言って、10キロの荷物を渡したらどうなる?」
109:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:58:50.17 ID:qgOebLqx0
小鳥「プロデューサーさんは、ずっとこのまま……?」
夢の中で、ストレスに苛まれ続けるのではないか。
そんな懸念が生まれてしまう。
しかし、社長は無理に明るい声を出して。
110:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 02:02:29.25 ID:qgOebLqx0
小鳥(社長はああ言っていたけれど……)
二人きりになった室内で、私は物思いに耽る。
考えるのは、社長の言った『すぐに自分の問題に気づく』という言葉だ。
111:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 02:03:42.08 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「ん……」
途切れていた意識が覚醒し、ぼやけた景色が視界に映る。
112:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 02:09:06.59 ID:qgOebLqx0
以上で完結となります。お楽しみ頂ければ幸いです
アイマスらしくない話ですが、それでも読んで頂けたのなら嬉しいです
正直、自分でもジャンルがいまいち分からないものになってしまいました
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