2:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:15:44.90 ID:qgOebLqx0
 社長だけかと思っていたが、中にはソファに座っている音無さんが居た。 
 出かけたのではなく、社長室に用事があったのだろうか。 
 彼女の前のテーブルには、コーヒーの注がれたカップが置いてある。 
 向かい側に社長が座っているところを見るに、何か話をしていたようだ。 
 間が悪かったかもしれない。そう思って、社長に確認を取る。 
3:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:16:12.86 ID:qgOebLqx0
 高木「コホン……それはさておき、報告を聞かせて貰えるかね?」 
  
 社長が真剣な顔になり、場の空気が緊張する。 
 俺は企画書を持ち直して立ち上がり、説明を始めた。 
  
4:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:16:44.16 ID:qgOebLqx0
 小鳥「私も楽しみです!プロデューサーさん、ファイトですよ?」 
  
 P「ええ、勿論です!」 
  
 音無さんも企画書に賛成してくれた。 
5:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:17:18.75 ID:qgOebLqx0
 高木「これからまた、キミには頑張って貰う事になるからね。丸一日休みにできなくて心苦しいが、せめて英気を養ってくれ」 
  
 その気遣いは嬉しかったが、反射的に『断ろう』と思った。 
 律子が出払っている今、音無さん一人に負担をかけてしまうからだ。 
 けれど、そんな俺の考えはお見通しだったらしく。 
6:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:17:56.74 ID:qgOebLqx0
 P「皆を活躍させてやれるって考えたら、自然と……なんて、ちょっとはしゃぎ過ぎでしたね」 
  
 小鳥「そんな事ありませんよ。頑張ってるプロデューサーさんを見てると、私も『やるぞ―!』って気分になりますし」 
  
 笑顔のまま『おー!』と握りこぶしを突き上げる音無さん。 
7:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:19:12.57 ID:qgOebLqx0
 【翌日の朝、事務所】 
  
 P「眠れなかった……」 
  
 早めに帰して貰ったというのに、全く眠れなかった。 
8:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:20:00.78 ID:qgOebLqx0
 P「千早と春香のグラビア撮影があるけど……」 
  
 事務所に集合するのは8時だ。 
 撮影に至っては9時から始まる。 
 だというのに、どうして俺はこんな時間に出社してしまったのだろう。 
9:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:21:14.76 ID:qgOebLqx0
 【暗い空間】 
  
 P「ん……?」 
  
 瞼を開くと、そこは見慣れない場所だった。 
10:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:22:01.85 ID:qgOebLqx0
 P「あれは……」 
  
 同じく果てのない天井から、水滴が断続的に落ちてきている。 
 自分の立ち位置からおよそ3メートルほど先だろうか。 
 波紋が起こり、そこにぼやけた輪郭が浮かび上がった。 
11:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:22:38.46 ID:qgOebLqx0
 P(いや、無表情と言うよりは……) 
  
 あまりに冷たすぎる瞳。 
 まるで人形のように虚ろで、おぞましさすら感じてしまう。 
 不気味に思って一歩距離を置こうとするも、足は動かない。 
121Res/126.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。