76:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:22:25.96 ID:qgOebLqx0
P(咄嗟の事とはいえ、ああ言ったからには守らないとな……)
女の子らしい仕事か……
本人の美的センスがおかしい――と言うと、流石に失礼が過ぎるかもしれないが――ので、こちらで調節しないと酷い事になりかねない。
可愛い系の中でも、爽やかでシンプルなイメージであれば似合うだろうに……本当に、色々と惜しいやつだ。
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2013/09/11(水) 01:23:09.07 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「ただいま」
何もない暗闇に、自分の発した言葉が溶ける。
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2013/09/11(水) 01:25:16.22 ID:qgOebLqx0
P「ふむ……これは……」
考え事をしている間にも、不安定な像は揺らめいている。
銀色に輝く長い髪。落ち着いた服装。
そして、人差し指を立てた右手が唇の前に添えられていた。
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2013/09/11(水) 01:25:56.41 ID:qgOebLqx0
P「さて、そろそろ交代だな」
至るところに線が走り、空間に立体が出現し始める。
デスクや椅子らしき物が見えるので、場所は事務所で間違いないだろう。
真達を送った後の予定は特になかったし、恐らく書類仕事をしている筈だ。
80:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:26:30.21 ID:qgOebLqx0
【夜、事務所】
目を覚ました俺は、記憶を引き出して現在の状況を確認する。
判明したのは、書類仕事やデータの打ち込みが終わっているという事。
蒸し暑い所為なのか、クーラーが効いているという事。
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2013/09/11(水) 01:27:35.34 ID:qgOebLqx0
P「そうか。何かあったら、いつでも言ってくれていいからな」
貴音「はい。ありがとうございます」
静かにやり取りを交わす声が、事務所に響いている。
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2013/09/11(水) 01:28:32.51 ID:qgOebLqx0
響「あれ?二人とも何してるんだ?」
P「響か。いや、貴音が悩んでるみたいに見えたからさ」
貴音「おや。わたくしは『悩んでいる』などと言った覚えはありませんよ?」
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2013/09/11(水) 01:29:20.28 ID:qgOebLqx0
P「……さて、二人もそろそろ帰った方がいい。何なら送ろうか?」
響「うーん……貴音と帰るから大丈夫!いいでしょ、貴音?」
貴音「はい。では、共に帰りましょうか」
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2013/09/11(水) 01:30:47.03 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「さて……」
『彼』は自宅で寛いでいる頃だろうか。
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2013/09/11(水) 01:31:51.85 ID:qgOebLqx0
P「ん……時間か」
天井から落ちる滴が水面を打ち、波紋が広がる。
その中心に現れた像の輪郭は、相変わらず不規則に揺らめいていた。
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