過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
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962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:25:38.30 ID:BVhJwVsq0
最初のチームが呼ばれた。
木戸健太(男子六番)、城ヶ崎麗(男子十番)、朝比奈紗羅(女子一番)、鳴神もみじ(女子十二番)――この面子に、皆は何を思っただろうか。
全員が普段行動を共にしているメンバーなので、仲の良いクラスメイトと一緒のチームになれる可能性がかなり高いのではないか、と、僅かな救いを見出した者もいるかもしれない。
しかし、このチームは、幼い頃から付き合いのある幼馴染3人と、付き合いの短い1人が組まされたバランスの悪いチームとも取れ、つまり1人だけがはみ出し者になるというチーム構成も大いにあり得るかもしれず、自分がそのはみ出し者になってしまった場合にチームメイトと上手くやっていけるのか不安に思うかもしれない。
そして、麗は幼い頃からの付き合いである池ノ坊奨(男子四番)・上野原咲良(女子二番)とはチームを離され、健太も恋人である咲良と別々のチームになり、紗羅も元彼であり現親友の真壁瑠衣斗(男子十六番)と離れることとなったことから、最も懇意である者とは離されてしまっているかもしれないと気が気ではないかもしれない。
以下略



963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:27:56.58 ID:BVhJwVsq0
「任せろ、何しろこの俺がついてるんだからな」

咲良の顔がようやく上がった。
涙で濡れているけれど、麗の大好きな笑顔を咲良は浮かべた。
無理していることはすぐにわかったけれど。
以下略



964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:28:29.11 ID:BVhJwVsq0
「石に躓いてこけんじゃねぇぞ、瑠衣斗」

麗は瑠衣斗に向けて拳を突き出した。
瑠衣斗はぴくりと眉を上げ、麗の拳に自分の拳を合わせた。

以下略



965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:29:02.47 ID:BVhJwVsq0
プログラムとか、マジ意味わかんない。
チーム戦で仲間がいるだけ、ほんのほんの少しはマシなのかもしれないけど。

朝比奈紗羅(女子一番)は、不機嫌さを表情に出して歩いていた。
修学旅行に行くはずだったのに、連れて来られたのは観光地ではなく小さな島で、しかも殺し合いをしろと強要された。
以下略



966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:29:42.20 ID:BVhJwVsq0
「確か…左腕、だったな」

麗はカッターシャツの袖のボタンを外してブレザーの袖と一緒に押し上げ、テニス部とは思えない白い腕を露出させた。
シンプルだが高級感漂うシルバーの腕時計と内肘の丁度中間部分に、直径3cm程度の黒い印があり、よくよく見るとそれは王冠を模していることがわかった。

以下略



967:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:30:47.20 ID:BVhJwVsq0
どくんっ、と紗羅の心臓が大きく脈打った。
麗の真剣な表情に、胸騒ぎがした。
その胸騒ぎの正体が何なのかは、わからないけれど。

「なあ、麗。
以下略



968:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:31:13.87 ID:BVhJwVsq0
紗羅ともみじは反射的に仰け反り少しでもワルサーから距離を取ろうとしたが、麗は真剣な面持ちでワルサーをじっと見つめ、健太を見据えた。

「健太…わかってんな?
 それは、人の命を一瞬で奪うかもしれない代物だぞ。
 持つ時も、万が一撃つ時になっても、それを絶対忘れるなよ。
以下略



969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:32:20.52 ID:BVhJwVsq0
遠くに響くその音は、教室内にいる4人の政府関係者と31人の中学3年生(本当なら32人なのだが、田中顕昌(男子十一番)だけはもう音を聞くことができなくなってしまった)の耳にも届いた。

「おー、早速やなぁ」

ライド(担当教官)が楽しそうに声を上げた。
以下略



970:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:33:21.10 ID:BVhJwVsq0
周りから一目置かれたが、それは周りから見えない壁を作られていたと言うこともでき、コミュニケーション能力が低い利央はこの当時から友人がほとんどいなかった。
運動もできたので体育祭では活躍したけれど、周りからは「凄い」と声を掛けられることはあってもすぐ離れていくので、いつも独りのような気がしていた。

麗のことはもちろん知っていた。
学年の誰よりも目立っており、人だかりの中心に常に麗はいた。
以下略



971:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/26(火) 06:33:48.18 ID:BVhJwVsq0
「1人足りないけど、まあそれも運ってことで、頑張りや」

「全然“運”じゃないじゃん、田中が死んだのはアンタらのせいでしょ」

ライドの言葉に、遼子がすぐさま反論した。
以下略



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