過去ログ - マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」
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70: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:15:05.41 ID:cEpVmsRzo
私の魂は契約によって知らぬ間に、
ソウルジェムというちっぽけな宝石に変えられてしまっていた。

にもかかわらず、それもひっくるめて、
そのときの私にはキュゥべえの語った真実が些細な事柄に思えた。
以下略



71: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:36:23.38 ID:cEpVmsRzo
「そう言われても、この人形の身体を――」

「人形はお願いだからやめて。せめて呼ぶならべべと呼んであげてちょうだい」

「――べべの身体を構成しているのがキミの魔法のリボンである以上、
以下略



72: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:38:26.45 ID:cEpVmsRzo


「とはいえ今回の現象には、単純に説明がつかないところがあるのも事実だ。
 魔法でモノを生成したりするキミの技術は確かに並はずれているけど、
 ベベを作り出すのに欠かせない肝心のイメージが、どうして用意できたのかボクにはわからない」
以下略



73: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:41:35.76 ID:cEpVmsRzo
しかし契約時のキュゥべえの認識では、
私の魂に全く別の自我が内在する余地などないはずだった。

ましてや契約後の私の魂はソウルジェムになった。
目に見える物質となった魂の中に、
以下略



74: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:46:03.04 ID:cEpVmsRzo
キュゥべえが私から目を離し、ベベの方を見遣った。
私もつられてキュゥべえの顔からべべに目線を移す。

動かないべべ。瞼のない目。
眠っているのか起きているのか、見ただけではわからない。
以下略



75: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:53:22.54 ID:cEpVmsRzo
でも失敗したら、どうせ何をしたって後悔するだろう。
そんなことをしても損にしかならない。

魔獣が落とすグリーフシードには限りがある。
一定間隔で一定量決まって得られるものでもない。
以下略



76: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:55:28.51 ID:cEpVmsRzo


「だからべべは生きてはいないんだってば。
 キミは戦いのときに生成したマスケット銃を生きているとは考えないだろう?
 それとベベの構造は基本的に同じなんだよ。
以下略



77: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 12:57:20.53 ID:cEpVmsRzo


「ボクにはそういう心の機微はよくわからない。
 けれどべべ本人だってきっと、どうせ助からない自分よりも、
 マミ自身を真摯に扱って欲しいと思ってるんじゃないかな?」
以下略



78: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 13:05:18.90 ID:cEpVmsRzo
〜☆


焦る私を尻目にして、一瞬でも長く繋ぎ止めたい時間は、
歩みを少しも緩めず彼方に去っていく。
以下略



79: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 13:09:29.77 ID:cEpVmsRzo
しかもそれ以前にベベは、私たち人間とは自我の在り方が違う。
より脆弱なその自我は、体との結びつきが解けた時点でおそらく消滅する。
キュゥべえと契約して魔法少女になる、なんて選択肢も存在しない。

あくまで全て、キュゥべえが語ったことに過ぎないにしても、状況は絶望的だった。
以下略



80: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/29(水) 13:13:08.54 ID:cEpVmsRzo
今のべべの状態は凄く安定している。
でも、それだけにはっきりとわかってしまう。
これでは焼け石に水、何も根本的な解決にはなっていない。

時間が経って補充した魔力が切れれば、また状態は悪化する。
以下略



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