20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:54:44.22 ID:4W+e2BTSo
別に何か、問題が解決したわけじゃない。
大変なのはこれからだと、そう言い聞かせながら、靴を脱いで上がらせてもらう。
そして、飛び込んできた視界は、その感覚をよりいっそう強くさせた。
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:55:39.21 ID:4W+e2BTSo
「……杏子ちゃん、来てるんですね」
「たまに、ね」
22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:56:20.39 ID:4W+e2BTSo
「……ッ」
23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:57:08.22 ID:4W+e2BTSo
「そうね。分かってても、どうしても、下ろせなくて」
24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:58:29.61 ID:4W+e2BTSo
「癖に、なっちゃって。一つ余分に用意するの」
25:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:59:32.09 ID:4W+e2BTSo
造られた世界と、壊された世界。
その欠片がこの部屋には満ちていた。
あまりにも痛かった。
正面に座る、その痛みを一身に浴びせられた彼女の目を見れなくて、拳を握り込みながら視線を落とす。
26:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:00:27.54 ID:4W+e2BTSo
「しっかり、ほむらちゃん」
27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:01:35.22 ID:4W+e2BTSo
「ごめんなさい。分かってはいるの、あなたたちの言いたいこと」
28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:03:14.40 ID:4W+e2BTSo
「ごめんなさい」
29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:04:09.02 ID:4W+e2BTSo
私は何も言葉を返せない。
どうして私が謝罪を受けるのか、分からない。
ただ口を有耶無耶に動かして、だけど想いに形を与えてあげられず、声とも何ともつかない音を吐くばかり。
代わりに言ったのは、まどか。
30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:04:37.57 ID:4W+e2BTSo
その言葉を言ってくれたまどかの、横顔を見ようと、首を回す。
まどかの顔は、巴マミへと真っ直ぐに向いていた。
私の視線を感じたのか、眼だけがこちらに向けられる。
それはとても、優しくて、強い、意志を込められた表情だった。
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