過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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71: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:43:43.19 ID:cJv6xySVo

京太郎「(…なのに、なんで俺はまだ起きないんだ…?)」

…けれど、悲しいかな、俺の身体は素直だった。
絶望的なまでに現実感がない話にも関わらず、身体はこれが夢ではないと訴えている。
以下略



72: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:44:09.48 ID:cJv6xySVo

「いいえ。関係あるのです。古くから須賀家はそうやって神代家から援助を受けてきたのですから」
京太郎「援助…?そんなの…俺が知るかよ…」

―― でも、思い返せばおかしいところは確かにあった。
以下略



73: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:44:50.78 ID:cJv6xySVo

「それは不可能です。既に須賀京太郎様の戸籍は抹消されました」
京太郎「…え?」
「社会的に貴方は既に存在しない人間なのです」
京太郎「…存在…しない…?」
以下略



74: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:45:23.21 ID:cJv6xySVo

「…つまり貴方の居場所はもうこの神代家にしかないのですよ」
京太郎「……」

念押しするような石戸さんの言葉に俺は何の言葉も返す気力がなかった。
以下略



75: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:45:52.11 ID:cJv6xySVo

霞「…あの」
京太郎「…は…い」

それでも彼女の言葉に反応できたのは、おずおずと呼びかける石戸さんの表情がぎこちなかったからだろう。
以下略



76: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:46:25.74 ID:cJv6xySVo

霞「ここよ」
京太郎「…はい」

そんな彼女に案内された部屋はさっきの応接間らしき部屋よりも少しだけ手狭だった。
以下略



77: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:46:56.06 ID:cJv6xySVo

京太郎「(…もう寝よう)」

折角、自分のために動いてくれた石戸さんにもろくに感謝を伝えられない自分。
それに自己嫌悪を感じると同時に、疲れているのだという言い訳が胸の中に浮かぶ。
以下略



78: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:47:34.37 ID:cJv6xySVo

京太郎「(……もう嫌だ)」

それは偽りのない心からの言葉であった。
こんな現実も、自分も、何もかもが嫌で…否定したい。
以下略



79: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:48:06.02 ID:cJv6xySVo

京太郎「(…そういやオヤジが話が終わったら連絡しても良いって言ってたっけ…?)」

ふと思い出したその言葉に俺の手がピタリと止まった。
それは…こうやって俺が助けを呼ぶ事すら出来ない状況にいるのだと理解していたからなのだろうか。
以下略



80: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:48:33.07 ID:cJv6xySVo


「…きて」

―― …嫌だ
以下略



81: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:49:17.57 ID:cJv6xySVo

霞「…先に顔を洗った方が良いわね」
京太郎「え?」
霞「少し肌が荒れているから」
京太郎「…ぅ」
以下略



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