過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 02:58:49.59 ID:3UiJmXQE0

「むかしむかし、ある、ところに…」


少女はそう呟きながら、苦心の末、ようやくその一文を翻訳した。


しかしそれは、彼女が手にしたその書物の、

ほんの冒頭、書き出しの部分でしかなかった。



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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/19(月) 03:00:33.07 ID:lE/8mwDqo
エルフがオークに「くっ、殺せ」の展開ありまんのんか?


3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/19(月) 07:26:41.94 ID:7JHsZH4t0
面白い作品特有の匂いがプンプンするぜェ!
期待。


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/19(月) 07:32:49.80 ID:2SENMcKaO
私の前に山はない(自分の胸をみながら)じゃなかったか


5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 12:28:09.34 ID:I8EsbEOH0

昼下がりの大通りを人々の波が行ったり来たり。


その格好は和装に洋服、下駄にブーツ、誰も彼も入り乱れて、
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 12:41:58.84 ID:XeTP4j7A0

かつて、"英流婦(えるふ)"と呼ばれていたその少女の力が、ちょうど良く真芯をとらえて、

爽快な打球音とともに、そのボールを空高く弾き飛ばした。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2014/05/19(月) 12:43:43.17 ID:XeTP4j7A0
イチャとエロを期待する人は回れ右で


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/19(月) 12:50:58.87 ID:J76IO4KT0
期待


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/19(月) 16:59:49.80 ID:S7Vxwz6A0
僕の隣に君はいない
 
僕の友には彼女は出来る

ああ 友よ 弟よ
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 19:52:54.21 ID:x3LnnHZ50

かつて彼女には仲間がいた。両親もいた。

里の中で生きる、ごく普通のエルフだった。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 20:12:41.94 ID:OnCAnrMC0

エルフ兵士「今日はあなた達に弓の鍛錬を課します、これは里で生きるものとして必要不可欠のものです、皆一層励むように!」


「「はい!」」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 20:27:27.93 ID:RE/a5fme0

狩人が引き金を引くと、留め具が外れて、道具から矢が勢いよく発射された。

矢は一直線に熊の頬を裂き、骨を砕いて、脳天まで深々と刺し貫いた。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 20:38:05.78 ID:tZxnwRk90

皆が一様に並んで的に向かって弓矢の狙いをつける中、彼女だけはその三倍の距離をとって立っていた。


エルフ兵士「…おい!お前はそこで何をしている!鍛錬を怠る気か?」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 20:54:43.85 ID:x3LnnHZ50


エルフ「………」

エルフ長「…これはどういうことなのか、貴様の口から説明してもらおうか……」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 21:14:22.01 ID:pv4zQ/550

しかし彼女は、ことここに至っても自らが悪いのかどうか、理解していなかった。

どうして皆は、この素晴らしさが分からないのか

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 22:16:50.49 ID:1rIm78CZ0

そこには、これまで彼女が見たことのないドワーフ族の文化の一端が記されていた。


鍛治や彫金、錬金に精製術と、その羊皮紙からはドワーフが高い技術を持っていたことがうかがい知れた。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/19(月) 22:21:23.35 ID:Tgj+gmvDO
僕の前に道はない
僕の後にも道はない
ここは どこだ


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/19(月) 22:21:26.55 ID:rj8h28bl0
なんだこれすごく続きが気になるぞ


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 22:50:54.58 ID:I8EsbEOH0

その頃になると、エルフの少女は自分がどうも火の扱いに長けていることに気が付いた。

窯の火力を強くしすぎたと思った瞬間、手をかざしたら火が途端に消えたのだ。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/20(火) 00:18:55.25 ID:Mz3vbnMm0

もう里のエルフは、火を操り、黒い煙をあげる少女のことをすっかり邪悪なものとして扱っていた。

ススにまみれて、髪も肌も服も真っ黒になって生活する彼女のことを
揃って悪魔だの、"暗闇(ダーク)に堕ちた者(エルフ)"だのとそしった。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/20(火) 01:30:11.92 ID:SLRhk/We0

そんな日は来ることもないまま、五十とも百年ともつかない年月が経っていった。

その間、ずっと彼女は誰とも接することなく、一人で窯の火に没頭する日々を過ごしていた。

以下略



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