過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:49:30.98 ID:cp5pogPl0
村人(男)「本当に……勇者なのか?」

 村人(男)は、疑わしげな視線を、勇者へ向ける。

女戦士「ほら、勇者様、なんか証拠だして、このままじゃ村のみんなが信じてくれないよう」
以下略



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:50:12.49 ID:cp5pogPl0
 勇者の腕を抱いたまま、女戦士は勇者を無理やり引きずってゆく。

 村人達も茫然とその姿を見送っていた。

村人(男)「相変わらずだな……あいつは」
以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:57:43.55 ID:cp5pogPl0
 しばらくの沈黙の末、勇者が口を開く。

勇者「……わざとらしいな」

弟「! ……あのっ」
以下略



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:58:09.24 ID:cp5pogPl0
女戦士「……!」

 扉を開けたすぐ横で、腰の剣に手をかけた女戦士と目があった。

勇者「…騙しうちでどうにかなると思ったのか?」
以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 19:59:27.79 ID:cp5pogPl0
 山奥の洞窟、勇者はそこでひたすらに待った。

 ここで来るかどうか、それが、何よりも大事だった。

 女神の信徒には、ある特徴がある。
以下略



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:01:18.59 ID:cp5pogPl0
 僧侶をこっそり司祭の家に帰した勇者は、すぐさま行動を起こした。

 勇者の号令によって急遽開かれた会議、突然の招集にもかかわらずその席には国王をはじめ、国の中枢を担う人物たちが集まっていた。

 皆が会議室の下座に立つ勇者に視線を向ける。
以下略



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:04:47.04 ID:cp5pogPl0
参謀「う……うむ、それで、この能力を使って、勇者は何をするつもりなのだ?」

勇者「この要領で、この世界の全人類に命令を出します」

参謀「!」
以下略



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:05:29.90 ID:cp5pogPl0
参謀「……確かに……希望はあるように思う……しかし五分か…」


 参謀は額に手を当て、目を閉じた。

以下略



117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:06:20.87 ID:cp5pogPl0
司祭「……勇者、本当のところ、勝算はどれくらいなんだ?」

 司祭の家、久しぶりに勇者を招いた司祭は、食事の席でそう切り出した。

勇者「……この策じゃ7:3で上出来ってところだな」
以下略



118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:07:02.72 ID:cp5pogPl0
 スライム二匹と共に、洞窟を利用し人工的に作り出した密室の中に、勇者は一人いた。

 敵意を向け、襲いかかるスライムを防御力で無視し、勇者はひたすらに瞑想を続ける。

勇者「……ッ」
以下略



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