1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 04:49:02.76 ID:q7gxAmtgo
その日はまさに夏真っ盛りといった具合で、さんさんと照り付ける太陽があまりにも熱かったせいでしょうか
どこか責め立てられるような感じがして、少しうんざりしていたんです
いつまで経っても迎えがこないもんですから、ならいっそ自分から行ってやろうと思って
それで急に立ち上がったら、なんだかぼーっとしちゃって、身体がふわふわとしていて、それがどこか気持ちよくて
だからなのかはわかりませんけど、その時私には見えたんです
見間違いかとも思ったけど、それは確かに
「妖精…さん?」
ぼやけた視界とふやけた思考がそれを捉えてしまった瞬間
きっとその時から、私の運命は決まっていたんです
あの大海原の、水平線のそのまた向こう側へと、きっと私は
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 04:52:05.19 ID:q7gxAmtgo
このSSは艦隊これくしょん〜艦これ〜の二次創作です
地の文、設定の自己解釈満載なのでご注意ください
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 04:56:19.01 ID:q7gxAmtgo
カツカツと後ろから足音が聞こえてきて、そこでやっと私は正気に戻りました
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 05:02:21.76 ID:q7gxAmtgo
「こんにちは、お嬢さん。ここはちょっと暑いからそっちのベンチでお話しませんか?」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/07(金) 16:19:51.21 ID:sJ6DTGOH0
艦娘を人間からスカウト方式かな?
面白そう期待しています(`_´)ゞ
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:24:34.06 ID:q7gxAmtgo
状況だけを見ればかなり不審、妖精が見えるなんて言う男性
それでも不思議と警戒心はなく、それよりも妖精さんの方が気になって
結局、彼に付いて行ってしまうのでした
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:25:48.79 ID:q7gxAmtgo
都会ではこういう服が流行ってるとか?流石にそれはないか
それにこんな服をどこかで見たことがある気もします
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:26:51.43 ID:q7gxAmtgo
「別にこんな平和なところでドンパチしようってわけじゃないんだけどな、ここには個人的な用事があって来たんだ」
軍人さんの用事、といっても特に思い浮かびません
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:27:58.44 ID:q7gxAmtgo
突然の話に思わず息を飲みました。ここから見えるあの海が、戦場に
私の大好きな海、たくさんの思い出がある場所
本当に平和なこの町の、あの静かな海が戦場になる
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:29:34.28 ID:q7gxAmtgo
「敵は国じゃないんだ。あいつらは海で生まれて、今もその数を増やしている」
「あいつら?あいつらって、一体なんですか?」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:31:01.91 ID:q7gxAmtgo
「それが本当なら、そんなに小さな敵にどうして軍が負けるんですか?」
「そこが重要なんだ。実はな、恐ろしいことに彼らに現代兵器は通用しないんだよ」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:31:50.86 ID:q7gxAmtgo
この海には恐ろしい敵が近くまで迫っているのかもしれません
確かにこの子たちみたいに不思議な生き物が存在するのかも
でも、なんだかこの子たちがいてくれるなら安心できるような気がします
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:34:17.94 ID:q7gxAmtgo
艦むす、深海棲艦に対抗する唯一の術
魔法じゃなかったのはとても残念ですが、その愛らしい呼称はなんだか好印象です
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:35:00.18 ID:q7gxAmtgo
さっきの笑顔から一転変わって、軍人さんがとても真剣な表情をするのでこちらにまで緊張が伝わってくるようです
まっすぐこちらを見つめるその様子に、思わず私も緊張してしまいます
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:40:43.20 ID:q7gxAmtgo
この町は本当に辺鄙な田舎で、通りかかる人なんてそういません
車も走っていないようなところですから、お昼でもとても静か
のどかな風景と海の見える景色が一体となった落ち着いた場所なんです
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 21:42:05.27 ID:q7gxAmtgo
投下終了だけどやっちまった、艦むす→艦娘に脳内変換頼みます
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/07(金) 23:36:13.12 ID:MqT38wUbo
乙
この世界では艦娘じゃなく艦むすって呼称になってるのかなとも思ったが
普通に変換ミスだったかww
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/07(金) 23:41:36.05 ID:ONxYOsVLo
乙
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 21:12:02.31 ID:VTRo6hkco
「だー、やめだやめ!なんだよこの口調、だいたい僕なんて言ったこともない!」
静寂を打ち消すように軍人さんが突然叫び出します
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 21:13:09.88 ID:VTRo6hkco
「軍人さん、さっきの話をもう少し詳しく聞かせてくれますか?」
「深海棲艦のこと、艦娘のこと、それに妖精さんや軍人さんのことも」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 21:14:05.52 ID:VTRo6hkco
あの頃俺は旅をしてたんだよ、自分探しとかそういうわけじゃないんだが
ちょっと帰るところがなくてな、仕方ないから行く当てもなく全国を回ってたんだ
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