過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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24:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:30:27.27 ID:gIGEqEoto

「……冗談だろ?」

思わず、そんな言葉が口を突いて出た。
俺の視線の先には、壁。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:32:23.52 ID:gIGEqEoto

俺は、どうなるんだ?

階下から近づいてくる気配とともに、最悪の予想が浮かび上がってくる。
宿題のノートが原因で、化物に食われて、お騒がせのジ・エンド。
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:34:11.61 ID:gIGEqEoto

「何だ、これ……」

最近の走馬灯ってのは、こんな演出もついているんだろうか。
光の壁の向こうで、化物が動く……手の中のナイフの先端が、一斉に俺に向けられる。
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:36:50.32 ID:gIGEqEoto


―――我は汝、汝は我……


以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:39:29.88 ID:gIGEqEoto
乳酸でパンパンになった足で、化物の残骸を踏み潰しながら、俺は一歩づつ、階段を下り始めた。

「散々走らせやがって……」

恐怖するくらいなら―――怒れ。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:41:55.52 ID:gIGEqEoto
そう。
そうなのだ。
俺は今まで、身の回りにやたらと多い非常識的能力を持つ者たちに巻き込まれ、何度かの争いごとに関わったことはあった。
だが、それだけだった。
俺が誰かに、明確な敵意を持ち、その敵意を、暴力的手段にて晴らそうとしたことなど……あったとしても、そう多くはなかったはずだ。
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:43:27.82 ID:gIGEqEoto
歩いていて、気づいたことがいくつかある。
まず、俺のいるこの異界化北高は、まるで呼吸をしているかのように、常に変化し続けているということ。
具体的にどういうことかと言うと、先程まで壁に塞がれていたはずの場所が、気づいたときには新たな道になっていたりするのだ。
たった今曲がってきた曲がり角が、振り返ると壁に閉ざされていたり。さながら不思議のダンジョンである。
迷宮と化したものの、やはりこの場所は北高であるらしく、壁に不規則に並んでいる、教室へ続くらしいドアを開け、中を覗いてみると、科学の移動教室で利用する、薬品臭い棚の並ぶ準備室や、音楽室などの部屋に続いていたりした。
以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:45:48.53 ID:gIGEqEoto
いつになるか。
零時計はまもなく、再び零を示そうとしていた。
昨晩までの調子なら、もう数分で、こいつらは元の姿に戻れるってことになる。
本来、一時間で終わるはずだった零時の世界が、まもなく二時間も続こうとしている。
現実の世界は、今、どうなっているのだろう。何らかの形で、この零時の世界が終わるまで、現実は止まったままなのだろうか。
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:48:05.41 ID:gIGEqEoto
古泉。
そうだ、もし、俺が現実世界から姿を消しているとしたら、古泉や長門が動くはずだ。しかし、そもそも、この度の異常事態は、あいつらの手に負えるものなんだろうか。
あいつらは、これまで、ハルヒの能力が生み出した奇々怪々な事件を数々捌いてきた。しかし、今回はハルヒが原因なのかどうか、まだいまいちわからない。
土曜に顔を合わせたとき、ハルヒのやつはいつもどおりの様子で、何かやらかしそうな風は見られなかった。
ま、無意識にでも面倒事を引き起こすのが、あいつの特性でもあるんだが……
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:52:06.24 ID:gIGEqEoto



………

以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:55:21.72 ID:gIGEqEoto

「そういう事です。……代役を立てて正解だったと思いますよ。あなたとこうして会えたということは、僕もまた、この学校に捕われた身となったのでしょう。
 僕は、長門さんが解決策を見つけ出すまでの間、あなたにもしもの災いが降りかからぬよう、あなたの身をお守りに参上したわけです」

できれば、もう少し早く来てくれると助かったんだがな。俺が、あんな化物と遭遇する前に。
以下略



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