過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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74:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:17:48.52 ID:gIGEqEoto

「おいおいおい、マジでか!」

世の中、どうしてか、いやな予感ほど良く当たるものだ。まるで伊織の呟きに大手をふるって返事をするかのように、そいつは現れた。

以下略



75:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:19:32.96 ID:gIGEqEoto
ええい、ままよ。困った時はペルソナ様が何とかしてくれるさ。俺は、頭に貼り付いた恐怖を、無理矢理引き剥がし、何も無い空間へと、体を放り出した。
ぶわり。冷たい空気の中を、きりもみになりながら落下して行く。上空には、例の磔の巨人が、中庭に覆いかぶさるようにして、ゆっくりと降りてくるのが見える。間近で見ると怖ぇ。
そうこうしている間にも、大地は近づいてきている。さすがにこのまま叩きつけられるのは……ヤバイ。

「ダンテ!」
以下略



76:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:21:47.09 ID:gIGEqEoto

「ああ、そうだ。長門とも連絡が取れるかもしれん」

「マジ?」

以下略



77:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:23:14.62 ID:gIGEqEoto

「やっぱりダメか……順平さん!」

「おうよっ!」

以下略



78:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:25:04.00 ID:gIGEqEoto

「散って!」

朝倉のよく通る声と共に、俺たちは、石像が放った前蹴りを回避すべく、四方へと分かれた。巨大な脚が、俺たちの居た空間を通過し、風を切る音がする。
振り上げた足を下ろさないまま、石像はその場で一回転し、全方位攻撃の回し蹴りを繰り出した。
以下略



79:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:27:25.41 ID:gIGEqEoto
俺と伊織、二人分の声が重なり、二体のペルソナが、同時に石像に接近する。
が、しかし、攻撃を浴びせるには至らなかった。俺たちが攻撃を仕掛けようとしたとき、石像が、最後の悪あがきとでも言わんばかりに、両手両足をバタつかせ始めたのだ。

「うおっ、危ねっ!」

以下略



80:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:29:17.47 ID:gIGEqEoto

「改めて、行くぜ、キョン!」

「ああ!」

以下略



81:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:31:03.51 ID:gIGEqEoto
そう言って放たれた伊織のペルソナの動きは、俺に、なるほど、歴戦の勇士というのは偉大なのだな。と、改めて思わせた。
辛うじてしか視認することのできないスピードで、時に滑空、時に上昇しながら、二体の石像が繰り出す反撃を、確実に回避しつつ、石像の体に斬撃を叩き込んでゆく、剣舞の如き軌道。
俺が、その剣撃が、石像の関節にあたる部分に向け、集中的に放たれていることに気づいたのは、石像たちの体が、とうとう崩壊し始めた頃だった。
なるほど。いくら強固な外殻を持っていても、主に動作する部分……すなわち、繋ぎ目は弱点となる。恐らく、伊織は、先ほど、凍りついた石像の体に生じた亀裂の入り方を見て、石像の体のどこが脆いかを、瞬間的に察知したのだろう。
威力はそこそこあるとは言え、猪突猛進的な攻撃を繰り出すしか脳のない俺の思考回路とは、まるで別物だ。言わば、戦いの勘というやつか。
以下略



82:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:33:03.91 ID:gIGEqEoto

「うおっ、マジで!?」

ゴオオ。と、音を立て、落下速度を速めてきたシャドウを前に、伊織が叫ぶ。
もはや自由落下の速度で、中庭の大気を震わせながら、降りてくる……落ちてくるシャドウ。たとえ韋駄天のごとく疾走したとしても、シャドウが着地するより早く、迷宮内に避難するには、時間が足りないだろう。それぐらい、シャドウの体は、地上に近い位置にあった。
以下略



83:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:34:34.26 ID:gIGEqEoto



………

以下略



84:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:35:35.54 ID:gIGEqEoto
と、そこまで話した後、女性の声は、思い出したように、

『あっ……中庭で、戦闘が、起きているんですね? ホントだ、ペルソナ反応が四つ……そこに、順平君と天田君もいるみたい……あ、シャドウの反応もある……けっこう大きい!』

独り言のような小声が、古泉の脳に届く。
以下略



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