過去ログ - 花陽「ありがとう」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:25:39.99 ID:3lgqmWylo
ラブライブ!SSです。

約二日遅れですが、花陽誕生日SSとなります。

孤独じゃない方の花陽ソロ曲をご用意いただくとより楽しんでいただけると思います。

また、基本的にはアニメ設定準拠ですが、話のつじつまを合わせるために独自設定&解釈がありますのでご注意ください。

至らない点等ございましたら、ご指摘いただけると幸いです。




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2:名無しNIPPER[sage]
2015/01/18(日) 23:26:49.37 ID:TkjcEllmO
かよちんは私の嫁にゃ


3:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:27:19.23 ID:3lgqmWylo
ことの始まりは、ラブライブ決勝を二ヵ月後に控えた、三学期も始まって間もない日の放課後。
いつものように部室に集まり、練習が始まるまで雑談に興じていた最中の出来事でした。

 にこ「あんたたち! 全員そろってるわね!」

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:28:17.43 ID:3lgqmWylo
 にこ「私達三年生は出れないけど、ちょうど三年生がいないユニットがあるでしょ。
    今回はハコも大きくないし、尺もそんなに長く取れない。そして三年生も出れない。
    でも、決勝までに少しでもいいからアピールの機会が欲しい……
    そこで思いついたのがPrintempsのミニライブ! どう? 天才的なアイディアでしょ?    
  さすが宇宙ナンバーワンアイドル、にこにーにこちゃんよね! 頭脳まで完璧!」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:29:27.12 ID:3lgqmWylo
 花陽「無理無理無理! 無理だよ〜!」

 海未「待ってください、そんなこと聞いていな……ではなく、そもそもどうして花陽だけソロで歌わせるのですか?」

 にこ「花陽をもっと目立たせたいからに決まってるじゃない」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:30:29.41 ID:3lgqmWylo
  凛「かよちん」

 花陽「凛ちゃん・・・・・凛ちゃんはどう思う?」

  凛「やった方がいいと思う。絶対やるべきだよ」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:35:40.49 ID:3lgqmWylo
その後、真姫ちゃんから「基本的には歌詞が出来上がってから作曲をしてるから、まずは歌詞を作ってみて」と言われたので、帰った後必死に考えてみました。

でも、今私が書きたい歌詞、歌いたい言葉ってなんだろうと考えてみても、なかなか思いつきません。

もちろん、アイドルの歌ならどういう雰囲気の歌詞が多いのかはよく知っています。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:37:00.41 ID:3lgqmWylo
真姫「それで、試しに一人にして作業に入らせたはいいものの……」


<アイドルノサインウレシイナ、ハイ! アトハシロイゴハンタクサンタベレタラ-!

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:41:12.71 ID:3lgqmWylo

それから私は、練習の頭の時間を少しもらいつつ、家でも作詞作業に励みました。

やっぱりなかなか言葉は出てきてくれなかったけど、こんな自分が今はラブライブの決勝なんて舞台まで来れたこと、後ろ向きな自分を変えたいと思ってきたこと……

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:44:15.12 ID:3lgqmWylo
月曜日の放課後は、天気予報が完全に外れて土砂降りの雨。

いつものように部室に集まったみんなに、私は歌詞を印刷した紙を配りました。
紙がみんなに行き渡って、しばらくの沈黙。
最初に沈黙を破ったのは、海未ちゃんでした。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:47:52.05 ID:3lgqmWylo
穂乃果「でも、この歌詞を見ても嘘をついてるとは思えないなあ……でも、本当は何か別に書きたいことがあったってこと、だよね?」

心の迷いを完全に見透かされてしまい、二の句も告げず俯いてしまった私を、いつもよりトーンを落とした優しい声で穂乃果ちゃんが次の言葉を促してくれました。

花陽「うん……そこに書いてあるのは、全部私の本音。憧れの舞台に立てるのが嬉しくて、みんなと居るのが楽しくて、そんなみんなと一緒に勝ちたいから強くなりたくて……
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:51:01.76 ID:3lgqmWylo
(ほぼ同時刻、千代田区内某ハンバーガーショップ)


にこ「はあ〜、こんなに毎日毎日勉強ばっかりだと、さすがの宇宙ナンバーワンアイドルの私でも身体がなまっちゃうわよ」

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:52:47.09 ID:3lgqmWylo
希「でも、どうして花陽ちゃんなん? やっぱりアイドルに詳しいから?」

にこ「もちろん、それもあるわ。でも一番の理由は、あの子がμ'sに入る時に言った言葉」

絵里「確か聞いた話だと……」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:06:18.11 ID:VAybOduIo
凛ちゃんの涙にショックを受けて無我夢中で走り出してしまった私は、いつの間にか階段を一番上まで上って屋上の入り口の近くまで来ていました。

でも、外は一月なのに土砂降りで、とてもじゃないけど屋上に出れる天気ではありませんでした。

走る行き先を無くしてしまった私は、だんだん歩調を弱め、それと一緒に少しづつ平静を取り戻していました。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:08:39.65 ID:VAybOduIo
凛ちゃんと出会ってから、あまり間もないころ。

そのころ私たちの周りでは、大きななわとびでどれだけたくさん跳べるかチャレンジする遊びが流行っていました。

もちろん、私もやってみたかったけれど……
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:10:49.45 ID:VAybOduIo
『……きゅうじゅうはち、きゅうじゅうきゅう、……ひゃくー!』

そして、私たちは、周りの子どもたちの中で初めて100回跳ぶことに成功しました。
息は切れているし、膝も震えていたけれど……ここまで来れた達成感に、みんなの顔には笑顔があふれていました。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:14:37.87 ID:VAybOduIo
花陽(あのころは二人とも、嬉しくても泣くことがあるなんて知らなくて、びっくりしちゃったんだよね)


今はもう笑い話の、凛ちゃんの涙を初めて見て、凛ちゃんとたくさん泣いた思い出。

以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:17:42.72 ID:VAybOduIo
やっと見つけることのできた思いは、涙へと変わって次から次へとあふれだしてきます。



花陽「うえっ……ひぐっ、凛、ちゃぁ……ん! ごめんね、ごめんね……!」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:20:30.98 ID:VAybOduIo
(花陽が飛び出した直後の部室)

ことり「どうしよう、花陽ちゃんが……!」

穂乃果「早く追いかけなきゃ! 」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:23:19.85 ID:VAybOduIo
(屋上へ続く階段)

凛(こっちからかよちんの声が聞こえた気がするけど……)

凛(ここにいるの? かよちん……)
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:26:38.16 ID:VAybOduIo
穂乃果「花陽ちゃんも凛ちゃんもどこにいるの〜!? 全然見つからないよ〜!」

海未「今日は大雨が降っていますから、外に出ている可能性はあまりないと思うのですが……」

真姫「待って! あれ、凛じゃない!?」
以下略



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