1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/09(木) 22:19:00.33 ID:npHdN3f/0
春香「プロデューサーさん、お疲れ様です!」
雪歩「プロデューサー、お疲れ様です」
P「あぁ、二人ともお疲れさん。もう、夜も暗いから気を付けて帰ってくれよ」
「「はーい」」
デスク越しに二人を見送って、再びパソコンに向き直る。
今日は彼女たちで最後だ。このオフィスには自分以外もう誰もいない。
なんということはない、休日というだけである。
今日仕事が入ったのは、自分が担当している二人だけであった。
社長も律子も小鳥さんも、今日はゆっくり羽根を伸ばせているだろうか。
小鳥さんだけに
…だめだ、仕事に集中しなければ、ここにいる意味がない。
邪念を払うため、コーヒーを飲もうとカップに手を伸ばしたときだった。
コンコンっ
出入口の方からノックする音が聞こえた。
「どうした、忘れ物か?」
春香か雪歩だろうと思い、声をかける。だが、入ってくる気配は一向にない。
一定間隔をおいて、ノックを繰り返すのみだ。
だれだ? いたずらだろうか。
立ち上がって、出入口を覗いてみると扉はしまったままである。
扉に、はまっている窓に人影は写っていない。
なんだ、やはりいたずらか。
しかし、また扉からノックの音が聞こえる。
性質の悪いやつの仕業だ。きっと、扉の外でかがみこんでいるに違いない。
ひょっとすると亜美、真美かもしれないな。
足音をたてないように、扉へ近づいていく。
あと、扉まで一歩のところで、一定間隔で聞こえていたノックが途絶えていることに気が付いた。
耳を澄ませると、背後でコトッという音が聞こえた。
振り返ろうした瞬間、背中を固い何かによって、勢いよく突き飛ばされる。
扉に叩きつけられ、後ろから押さえつけられた瞬間、目の前が真っ暗になった。
そして、自由落下しているかのような感覚が体の周りを包んだ。
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/09(木) 22:35:59.57 ID:npHdN3f/0
気が付いたとき、自分はその場で倒れこんでいた。
ゆっくりと起き上って、スーツに付着した埃を払う。
いててっ、鼻血でていないか。いったいなにが起きたんだ。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/09(木) 22:55:13.44 ID:npHdN3f/0
振り返ってみると、そこには小鳥さんが立っていた。
目を見開いて、驚いた様子で口元を抑えている。
P「こ、こんばんわ。小鳥さん。」
4:名無しNIPPER[saga]
2015/04/09(木) 23:14:42.99 ID:npHdN3f/0
ひとまずソファに座らせた小鳥さんに毛布を掛ける。
彼女の体はがたがた震えていて、ひどく弱っているようにみえた。
ひとまず彼女が落ち着くまで、とりあえず自分の机の整理をすることにした。
5:名無しNIPPER[sage]
2015/04/09(木) 23:33:49.04 ID:ob08hdSbo
つまらん
6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/09(木) 23:36:40.17 ID:npHdN3f/0
「小鳥さん、落ち着きましたか。」
ココアを用意して、小鳥さんに渡す。彼女はおずおずといった風に口元へ運ぶ。
ちょっとだけ口へつけると、テーブルの方へカップをおいて、おれの正面へ向き直った。
7:名無しNIPPER[sage]
2015/04/09(木) 23:41:50.55 ID:3oJsV0S40
なんやこれ
8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/10(金) 00:01:20.43 ID:qg5Ptqqq0
頭の中が真っ白になった。
おれが死んだ?馬鹿な、生きている。小鳥さんは何を言っているんだ。
だが、小鳥さんは依然として真剣な表情をしている。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/10(金) 00:21:34.74 ID:qg5Ptqqq0
帰宅途中、足はまるで義足のようであった。地面からの衝撃が感じられない。
ただ、夜風にあたって頭が冷えてくるにつれて、希望が心の底から芽吹いた。
いや、違うんだ。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/10(金) 00:51:30.73 ID:qg5Ptqqq0
おれは思わず面喰ってしまった。
家は知っていてもおかしくはない。何度か送り迎えしているうちに、家を途中で寄る機会があったからだ。
だが、今夜のことが頭の中をもたげたのだ。
11:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 00:54:01.79 ID:EM7MR8Up0
セリフのみの形式かと思ったら地の文の割合の方が多いし
文章はラノベのごとく余計な描写があるし
展開が唐突過ぎて読者置いてけぼりだし
ネタは何番煎じだよって感じだし。
12:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 01:04:55.17 ID:8vxpcCqCo
いおりん並のツンデレ
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/10(金) 01:31:08.67 ID:qg5Ptqqq0
「…お邪魔しまーす。」
「ああ、適当に寛いでくれ、ってそういう時間帯じゃないな」
おれと春香は向かい合わせの椅子に座り、春香はゆっくりと口をひらいた。
14:名無しNIPPER
2015/04/10(金) 01:33:53.10 ID:DJ1bqfLKO
続けて
15:すいません、また夜に書きます[sage saga]
2015/04/10(金) 02:00:46.28 ID:qg5Ptqqq0
春香が消えて、数十秒たったか、数分たったかは分からない。とにかく、おれは空っぽのペットボトルのように惚けていたのだ。
再び彼女は現れたとき、思わず椅子から一歩も動けなくなった。
目の前に春香が二人いる。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/04/10(金) 06:40:45.64 ID:qg5Ptqqq0
それから、春香は新聞紙を拾い上げ、もうひとりの春香にかぶせた。
現れた時と同じように、彼女の姿はなにごともなかったように消えた。
また、二人の空間になったのだ。
17:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 12:18:15.93 ID:3J9oxuDAO
春香が黒幕じゃねぇか(スタンド的な意味で
18:名無しNIPPER[saga]
2015/04/10(金) 21:01:05.92 ID:qg5Ptqqq0
話しを聞き終わったあと、春香はソファの上で昏々と眠りについた
新品だと思われる布団を上からかけて、その部屋の電気を消した。
その部屋を後にして、ベランダに出た。
19:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 00:28:19.60 ID:LpvpQQI+0
春香は願いを自分に告白した。
ひと時の間『この世界のプロデューサー』になること、それが春香の願いだった。
『それからどうするかは、プロデューサーさんに委ねます』と、春香はいった。
20:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 04:11:48.16 ID:Jev3PtBP0
なぜ春香はいつもいつも黒幕相当のスタンドを持っているのか。
のヮの「メインヒロインだからです!」
21:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 15:06:37.95 ID:LpvpQQI+0
春香はおれの方を向いた。
そのときの、彼女の表情はいままで見たことがないものだった。
口端は笑みを浮かべようとつり上がっているが、頬は真っ赤に紅潮して、目に涙が溜まっている。
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