353:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 19:01:08.99 ID:jVTaH5bDO
生徒会のメンバーからも感嘆の息が漏れるが、ただ一人、隣の世話係主任だけは不機嫌な様子でツーンとしていた。理由はまったく分からない。今では手元の小説とカレンの気性が、同じくらい難しいと思える。
会議が再開されて少しした頃、生徒会室の扉が開いた。
354:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 19:21:02.45 ID:jVTaH5bDO
「理由は、やはりあれですか」
「あれだわね」
355:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 19:40:26.70 ID:jVTaH5bDO
「彼が随分打ち解けてきたのも、あなたの影響なんじゃないのぉ?」
「確かに。カレンも生徒会に良く顔出すようになったし!」
356:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 19:58:46.17 ID:jVTaH5bDO
未だに世話係主任への追求は続いている。
皆はカレンのおかげだと言っているが、それは違う。彼女だけの尽力ではない。
357:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 20:24:53.93 ID:jVTaH5bDO
「まんざらでもない、まんざらでもない」
「え……まんざらでもないんですか」
358:名無しNIPPER[sage]
2015/07/23(木) 20:26:06.12 ID:MCGuEPq+o
ワロタ
359:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 21:05:03.93 ID:jVTaH5bDO
「…………」
「…………」
「…………」
360:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 21:22:28.70 ID:jVTaH5bDO
「ひゃあ……」
「これはこれは」
361:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 21:45:58.72 ID:jVTaH5bDO
「そうだな。困ったものだ」
頷くが、彼女は気に入らなかったらしい。半目でじろりと睨まれる。
362:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 21:47:53.60 ID:jVTaH5bDO
「……そう、分かったわ」
どのくらい、そうしていただろうか。カレンがやっと口を開いた。その口調や表情からも、やはり考えを窺い知ることはかなわなかった。
363:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 21:49:18.68 ID:jVTaH5bDO
「じゃあ、決まりね」
カレンは微笑んだ。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。