過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
1- 20
20: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:14:54.34 ID:7IXBXgnJ0
「……先輩?何シカトしちゃってるんですか?」

「……一色、奇遇だな」

MY自転車の荷台に一色いろは、わが校の生徒会長が両手でしがみついていた。
以下略



21: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:17:10.49 ID:7IXBXgnJ0
「先輩は今から帰りですよね? よーし一緒に帰りましょー」

「待て一色。俺チャリ。お前歩き。OK?」

「いや……それはわかってますけど。どうしたんですか先輩?輪をかけて変ですよ?」
以下略



22: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:19:32.46 ID:7IXBXgnJ0
言われるままに渋々自転車に跨ると、んしょと小さく呟いて荷台に腰を降ろしてきた。
体は前に向けたままの体勢で、首だけうしろにめぐらせてキャリアに座る後輩に尋ねる。

「……なにしてんの?」

以下略



23: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:21:42.33 ID:7IXBXgnJ0
「はぁ……稲毛海岸まででいいか?」

「えっ! いいんですか先輩? あとできれば千葉みなとまでがいいです〜」

顔をこちらにぐるんと向けて、喜びと驚きが同居したような声を出しつつ馬鹿な提案をしてくる。
以下略



24: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:24:09.11 ID:7IXBXgnJ0
一旦止まります


25:名無しNIPPER[sage]
2015/06/15(月) 22:30:18.56 ID:6OKaA/KX0
乙!


26: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:10:48.63 ID:7IXBXgnJ0
学校の敷地を出て、人通りの少ない場所までは自転車を手で押して向かう。
敷地内でもし教師に2人乗りを見つかった時には面倒なことになるし、警官などに見つかった場合は最悪切符を切られる恐れもある。出来る限り人目につきにくいルートで駅に向かうことに決めた。

リスクヘッジの出来る俺ってマジ有能。ならそもそも2人乗りすんなって話か。反省してまーす。

以下略



27: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:12:54.70 ID:7IXBXgnJ0
「うーん……やっぱり自転車の荷台ってどこ座っても痛いですね。どうにかしてくださいよー」

「俺にどうしろっていうんだ……」

実際どうにもならない。カップルで2人乗りしてるやつらの荷台にはよくクッションがついていたりするが、そんなものはない。
以下略



28: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:17:39.65 ID:7IXBXgnJ0
「よし。これいい感じですよー」

「よし、じゃねーよ……」

ふんふんと満足げな一色さん。マジで何してくれてんの?
以下略



29: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:20:04.53 ID:7IXBXgnJ0
本日何回目かの溜息をついてから一色の合図でペダルを漕ぎだす。

わずかな浮遊感のあとにぐっぐっ、と力を込めていくと安定巡航に入った。

リズムよく足を上下させ、一定のペースを心掛ける。
以下略



30: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:23:02.39 ID:7IXBXgnJ0
なん…だと…。どうやら完全に読まれているようだ。やはりこいつは俺と言う人間をよく分かっている。

こういう時どうすればいいんだろうか?シカトすればいいと思うよ!

「せんぱーい。無視ですかー?泣いちゃいますよー?」
以下略



111Res/114.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice