過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
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66: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 23:24:27.41 ID:9WL6O8ki0
三浦の無言のプレッシャーに押し出されるように2人組は教室を出ていくと、戸部が葉山の持つ、受け取ったばかりのチョコをまじまじと見つめながら再度茶化し始める。

「かー、隼人くんまーた貰っちゃってるじゃん。去年より多いんとちゃう?」

反省していない様子の戸部に三浦がキッと睨みつける。
以下略



67: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 23:26:50.06 ID:9WL6O8ki0
「ぐ腐腐……隼人君の意味ありげな視線がヒキタニ君に……。俺が本当に欲しいのは女の子のチョコじゃなくて
お前のチン……ぶはっ!!」

「海老名マジで擬態しろし」

以下略



68: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 23:55:06.28 ID:9WL6O8ki0
時は放課後。
部活に行くものもいれば、友達と連れ立って帰るものもいるし、教室でたむろしておしゃべりに興じるグループもいる。

その括りで言えば、俺は部活に行くグループに属していることになる。
こんな俺だってグループには属しているのだ。
以下略



69: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:01:14.69 ID:bJtf1eDj0
早く来すぎてしまっただろうか?
確かに平素よりはやや速いペースで来たが、今まで部室が開いていなかったことはなかった。

そのまま体の向きを変え、部室前の扉にとんと背を付けて雪ノ下の到着を待った。

以下略



70: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:05:36.92 ID:bJtf1eDj0
失礼します、と決まりきった挨拶をしつつ職員室の扉を静かに開ける。
目的の人物はすぐに見つかった。

自席で煙草を左手で持ち、煙を燻らせている。
ふーっと吐き出すと、少し疲れ気味な表情を浮かべた。
以下略



71: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:11:35.92 ID:bJtf1eDj0
「実はだな、雪ノ下は午後の授業中に体調不良を起こしてな……」

「えっ! ゆきのん大丈夫なんですか!?」

「まあ落ち着け由比ヶ浜」
以下略



72: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:16:42.64 ID:bJtf1eDj0
「はは、そういうものではないよ。ただ少し熱があるだけだから安心したまえ。最近寒かったから、その影響かもしれん」

確かに昨日はもの凄く寒い1日だった。それで風邪を引いてしまったと、なるほどそういうことか。

雪ノ下細いもんなー、主にどこがとは言わないけど。
以下略



73: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:19:35.46 ID:bJtf1eDj0
「ゆきのん……電話とかしなそうだよね。家族とあんまり仲良くなさそうだったし・・・・・・」

「……だな」

短く同意する。由比ヶ浜も俺と同様の考えを持っているようだった。
以下略



74: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:21:49.65 ID:bJtf1eDj0
「比企谷? 今何かの波動を感じたぞ?」

「ヒッ……なんでもありません……」

ゴゴゴ……と背景にオーラが見えた。新手のスタンド使いかっ!!
以下略



75: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:27:27.95 ID:bJtf1eDj0
職員室から歩いて間も無く、目的の場所は見えてくる。

保健室は奉仕部の部室と同じ特別棟に設置されている。
廊下にいても、保健室独特の消毒液の匂いが鼻についた。

以下略



76: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/17(水) 00:30:18.39 ID:bJtf1eDj0
やっていることは変わらない。

普段と場所は違うが、ここでも穏やかな時間が流れている。
結局場所が重要ではないのだろう。大切なのは、誰と共にするかだ。

以下略



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