過去ログ - 犬勇者「わんわんお!」
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64: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:18:54.82 ID:DSNxDsCAo

魔法使い「こんにちは! 魔法学院の推薦で来ました、魔法使いです!」

ギルドの受付で、妹が元気良く挨拶する。それに釣られる様に、周囲の冒険者も笑顔になった。
妹は太陽みたいな、底なしの元気を分け与えてくれる存在だった。
以下略



65: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:19:45.07 ID:DSNxDsCAo

魔法使い「んもー、私は大丈夫なのに。一緒にも暮らせてないし、やんなっちゃうなあ」

呪術師「我侭、言わないで。こうして王都で、毎日会ってるじゃない」

以下略



66: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:20:27.58 ID:DSNxDsCAo

――王都郊外・廃村

呪術師「…………此処で、何かあった」

以下略



67: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:21:21.12 ID:DSNxDsCAo

呪術師「…………これ、は」

儀礼用と思われる祭壇が小規模ではあるが、設置されていた。
その上に置かれていた書物には、此処で研究されていたと思われる事が記されていた。
以下略



68: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:22:09.73 ID:DSNxDsCAo

だけど、私には効かない―――。

呪術師「…………かくれんぼは、終わり」

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69: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:22:35.84 ID:DSNxDsCAo

術者「言っても無駄か、所詮は王都の犬―――志半ばに、死ねるかあああああ!」

呪術師「……………っ!?」

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70: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:23:04.07 ID:DSNxDsCAo

術者「く、くくくく! どうだ、私の姿に驚いたか小娘ェ!!!!!!」

彼の姿は……正しく、魔物。大型魔獣に近い姿だった。
長い牙、肥大化した筋肉、爬虫類じみた双眸―――まるで、蜥蜴の様な。
以下略



71: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:23:31.24 ID:DSNxDsCAo

術者「ひ、ひはっ!? ば、ばばば、ばかな……言葉、言葉、言葉だけで、私の身体に”呪い”を掛けたと言うのか……っ!?」

呪術師「はあ、はあ……別に、不思議な事じゃない……」

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72: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:24:38.67 ID:DSNxDsCAo

術者「――――――ぐげぇえええぇえ!!????」

しかし、私に彼の牙が触れる事はなかった。
思わず閉じた目を、開けば……目の前には真っ二つに切り裂かれた、彼の姿と……。
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73: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:25:30.77 ID:DSNxDsCAo

呪術師「あ、えっと、その……」

そんな私を覗きこむ様に、近くまで顔を寄せて来る勇者。
本当に、私はどうかしてたと思う。そんな彼の顔を見て、変な汗が止まらなかった。
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74: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/17(月) 23:26:09.20 ID:DSNxDsCAo

勇者「って、えええええ!? ちょっと待っ―――うおぉ!? 火が家に!? 放火魔!?」

勇者が後ろから何か言ってたけど、私は耳を全く貸さずに王都へと逃げ帰ったのだ。

以下略



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