85: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:40:59.31 ID:bXvlyvW5o
「がっはっは! こりゃいいや〜!」
「いやあ、お頭、すげぇ事、考える……」
「きひひ、これがありゃ、食い物も、酒も、女も、金も!」
「なんでもやりたい放題ってね! あ〜っ! お頭、最高っス〜!」
86: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:41:25.14 ID:bXvlyvW5o
呪術師「…………その剣、どこで?」
お頭「あ〜ん? こりゃ、作ったのさ。あまりにも、有名だろぉ……勇者様の、聖剣はよ!」
87: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:41:51.23 ID:bXvlyvW5o
呪術師(それにしても呪術の反応が弱々しくもある……これは、どういう事……)
私が思案していると、一人の野盗が近づいて来た。
それを冷静に見つめていると、野盗は少し眉間にシワを寄せて威嚇する様にナイフを取り出した。
88: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:42:17.08 ID:bXvlyvW5o
野盗A「んぐぇ」
野盗B「あっ、ちょっとうらやましい」
89: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:43:08.79 ID:bXvlyvW5o
野盗A「女ァ……お前、呪術を使うのか」
野盗B「って事は……お前が、そうなんだなァ」
90: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:43:37.01 ID:bXvlyvW5o
野盗C「お〜……乳だけじゃねぇな、色っぽい顔してるじゃん」
呪術師「答えろ、あなた……何者!」
91: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:44:04.51 ID:bXvlyvW5o
――とある廃砦
犬勇者「はっはっはっは……」(あー、疲れた……)
92: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:44:32.43 ID:bXvlyvW5o
犬勇者(さて、この辺りのはずだけど――――むっ?)
最上階の、最奥の扉の先から声が聞こえる。
俺は気配を殺しながらも、耳を済ませる。野太い、男たちの声が聞こえる。
93: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:45:50.56 ID:bXvlyvW5o
ぷっつんすると、視界が真っ白になる。
それは昔からの癖で、魔物達との戦いでもよく後先考えずに戦うなと仲間から言われていた。
だけど、感情を抑えきれない俺は、勢いで全てを成し遂げてしまう。悪い癖だけど、止められない。
94: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:46:28.19 ID:bXvlyvW5o
お頭「はっ、はっ、はっ……なんだってんだ、クソ、間違えちまった……だが、変態犬め……コレで、終わりだ!」
犬勇者(くそ、なんか喰らっちまった……けど、別に痛くも痒くもねえ……!)
95: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:46:55.00 ID:bXvlyvW5o
お頭「俺の、俺の手が、俺の手があああああああ!!」
無様に、床に尻もちをついてやがる。俺は、牙が折れるかと思うくらい噛み締めた剣を―――。
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