過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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132:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:37:10.55 ID:wlnW7ggg0
 その日のお稽古が終わって、帰ろうとした時――春香のリボンが無いことに気づいたの。

 お稽古の最中に外れて、どこかに落としちゃったみたい。

 閉館間際だったから、スタッフさんはもう帰っちゃってて――。
以下略



133:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:43:38.66 ID:wlnW7ggg0
 何で俺が死ぬんだ?

 だって、せりから落ちるかもしれないじゃん! 目が見えないならなおさらなの!

 それはそうだが、ちゃんと気をつけるし、それが仕事なんだから仕方が無い。
以下略



134:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:47:01.36 ID:wlnW7ggg0
 プロデューサーのせいにして、自分を正当化してるって思うなら、それでいいよ。
 フツーなら、明日探せばいいじゃん、って思うもんね。

 でも、ミキには、あれ以外の方法が、思いつかなかったの。

以下略



135:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:50:22.94 ID:wlnW7ggg0
【11】

 春香は、もうじき来ると思います。

 それまでの間、私から、この絵について少し、お話しても良いでしょうか?
以下略



136:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:53:28.12 ID:wlnW7ggg0
 いえ、そんなに、変というわけではないんです。
 ただ、臙脂色とか、浅葱色とか――私が子供の頃と違って、配色が新鮮に感じたので。

 ――話が逸れました。すみません。

以下略



137:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:57:21.41 ID:wlnW7ggg0
 全員揃ったところで、会議が始まりました。
 クレパスを手に取る前に、律子がホワイトボードに、皆の意見を書き出していきます。

 プロデューサーってどんな人?
 その文字の下には、様々なプロデューサーの側面が並んでいきました。
以下略



138:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:03:07.58 ID:WfReZCwA0
 一通り、意見を出し合った後は、皆で他の人の意見を掘り下げていきます。

 亜美達の意見は論外として、私は、我那覇さんの意見がどうにも腑に落ちません。
 人をからかって意地悪だなんて、そんな馬鹿馬鹿しいことをする人だったかしら。

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139:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:06:46.38 ID:WfReZCwA0
 そもそも、あんたのトップシークレットって何なのよ! と水瀬さんが激昂しました。
 四条さんの意見に対する、もっともな指摘です。

 人には誰しも、秘密の一つや百個――。
 そう言ってる場合かー!! と、律子まで加勢して水瀬さんとツッコミを入れます。
以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:12:53.09 ID:WfReZCwA0
 そこで、またも問題が――誰が代表して描くのか、ということです。

 一応の発案者である私か、仕切り役の律子か、描くのを提案した高槻さんか――。
 誰か他にやりたい人は――と律子が問いかけても、誰も手を挙げません。

以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:16:28.92 ID:WfReZCwA0
 しかし、いざ、皆で描こうと言っても、スケッチブックは一つしかありません。
 皆で肩をひしめき合わせて描こうというのは、少し無理があります。

 そこで、真美が提案したのは、爆弾ゲーム形式というものでした。
 交代でペンを進め、時間が経ったら、リレーのように隣の人に渡すのだそうです。
以下略



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