137:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 23:57:21.41 ID:wlnW7ggg0
全員揃ったところで、会議が始まりました。
クレパスを手に取る前に、律子がホワイトボードに、皆の意見を書き出していきます。
プロデューサーってどんな人?
その文字の下には、様々なプロデューサーの側面が並んでいきました。
138:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:03:07.58 ID:WfReZCwA0
一通り、意見を出し合った後は、皆で他の人の意見を掘り下げていきます。
亜美達の意見は論外として、私は、我那覇さんの意見がどうにも腑に落ちません。
人をからかって意地悪だなんて、そんな馬鹿馬鹿しいことをする人だったかしら。
139:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:06:46.38 ID:WfReZCwA0
そもそも、あんたのトップシークレットって何なのよ! と水瀬さんが激昂しました。
四条さんの意見に対する、もっともな指摘です。
人には誰しも、秘密の一つや百個――。
そう言ってる場合かー!! と、律子まで加勢して水瀬さんとツッコミを入れます。
140:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:12:53.09 ID:WfReZCwA0
そこで、またも問題が――誰が代表して描くのか、ということです。
一応の発案者である私か、仕切り役の律子か、描くのを提案した高槻さんか――。
誰か他にやりたい人は――と律子が問いかけても、誰も手を挙げません。
141:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:16:28.92 ID:WfReZCwA0
しかし、いざ、皆で描こうと言っても、スケッチブックは一つしかありません。
皆で肩をひしめき合わせて描こうというのは、少し無理があります。
そこで、真美が提案したのは、爆弾ゲーム形式というものでした。
交代でペンを進め、時間が経ったら、リレーのように隣の人に渡すのだそうです。
142:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:21:14.49 ID:WfReZCwA0
最初は、私からでした。
でも、イメージが固まらないままに、キャンバスを持たされても、ペンは進みません。
ほとんど何もしないまま、20秒が経ち、隣のあずささんの手に渡りました。
143:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:27:03.14 ID:WfReZCwA0
良いことを言った、いおりん! と、次は亜美と真美の番です。
なぜ二人同時に、と言いましたが、一つの色だからオッケー、と言っていました。
ただ、彼女達のペンの軌跡は、案の定、遠慮というものを知りません。
水瀬さんが塗ったピンクの上をも、構わず黄色く塗り潰していきます。
144:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:30:20.94 ID:WfReZCwA0
真は、春香が中央に描いた赤丸を、プロデューサーの口にすると言いました。
その発想は良いとしても、肝心の黒で描いた顔の輪郭が、丁寧だけど不格好です。
皆からブーイングを受け、きっと悪いとは内心思いつつも、真は少し怒りました。
ようやく訪れた、萩原さんの最初の一描きは、真が描いたその輪郭の修正です。
145:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:36:07.15 ID:WfReZCwA0
突如、順番を無視してキャンバスを奪い、亜美と真美が乱暴に描き殴ります。
こんなお茶はー、亜美達が修正してやる→! うりゃうりゃ→!
何するの、止めなさい! と、律子が慌てて奪い取り、緑の葉っぱを描き直しました。
フツーのモノ描いても、つまんなくない? と、美希は律子の横から手を伸ばします。
146:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:40:37.83 ID:WfReZCwA0
皆を引っ掻き回す、賑やかな黄色。
我が強いけれど、全体を良く見て立ち回るピンク。
ガサツで不器用だけれど、周囲を気遣う繊細な黒。
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