465: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:01:35.23 ID:9cSMv6Rc0
  
  彼女の話を横で聞きながら海図に目を落とす 
  
  そこには地図の西端から横浜の港まで伸びる実線が引かれており、その中腹に大きなバツ印が付けられている 
  
466: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:02:54.42 ID:9cSMv6Rc0
  
   「だが、その時点では現場は混乱を極めた」 
  
   「辛うじて把握した内容によると、第五艦隊の1名が重傷、それに刺激されたもう1名が特攻をしかける」 
  
467: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:05:52.42 ID:9cSMv6Rc0
  
   「オレ達、いやオレだけでもいい!」 
  
   「始末書を書けってなら、後で何枚でも書いてやる」 
  
468: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:11:26.65 ID:9cSMv6Rc0
  
  しかし、その目論見は大きく外れた 
  
  大尉はカッと目を見開くと、椅子が倒れるのもお構いなしに立ち上がり、 
  
469: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:17:18.91 ID:9cSMv6Rc0
  
   「普段の状況ならば、言われずとも救出に向かっている」 
  
   「だが、今はそんなことが出来る状況ではない」 
  
470: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/17(日) 23:33:20.66 ID:9cSMv6Rc0
  
   「今、貴様が見たのがここの現状だ」 
  
   「もう私から聞き出せるような情報は無いはずだ」 
  
471:名無しNIPPER[sage]
2016/04/18(月) 23:15:34.41 ID:R9Vl8m/p0
 君嶋特務少尉は、縁ありし艦娘を助ける事は出来るのか……次回を待て 
472: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:27:29.08 ID:FN+t7kdx0
   
   工長室へと戻ると、すぐさま五十嵐中佐に鎮守府での出来事を報告する  
    
   すでに日下部とは基地に出戻った時点で別れており、出撃準備に加わるよう命令していた  
    
473: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:28:54.99 ID:FN+t7kdx0
  
   「無線標識の記録か」 
   
  
  片手でそれを受け取った五十嵐は、右手でペンを持ったまま記録の上から目を通す 
474: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:29:55.03 ID:FN+t7kdx0
  
   「そこまで言われちゃ悩んでいられんな」 
  
   「出撃は予定通り3時間後、船の積み込みが終わり次第だ」 
  
475: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:33:04.80 ID:FN+t7kdx0
  
   「失礼します」 
  
  
  五十嵐中佐が招き入れると、作業着姿の宗方兵曹長が現れた 
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