2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 05:02:05.80 ID:/p0Ll9udO
しばらく街や森の上を飛んで、僕たちはパン工場へたどり着いた。
かばお君とうさこちゃんは、ぴょんと僕から飛び降りてパン工場の扉を開ける。
中の工房では、ジャムおじさんとバタコさんとチーズがお茶を飲んでいた。
3:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 05:03:13.68 ID:A1psEaODO
ジャムおじさんもバタコも妖精だが息子とかありえるのだろうか
4:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 05:04:57.21 ID:/p0Ll9udO
「こんにちは」
5:名無しNIPPER
2016/02/10(水) 05:05:59.55 ID:/p0Ll9udO
>>3
固いこと言わないでー
6:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 05:07:31.69 ID:/p0Ll9udO
ふと呼び止められて、僕たちはちびぞう君の家の方へ振り帰る。
すると、中に入ったはずのでかこ母さんが扉の前に立っていた。
「ごめんなさいね、ちびぞうがアンパンマンに会いたいって」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 05:09:58.16 ID:/p0Ll9udO
彼らの後ろ姿を見送って、僕はでかこ母さんに教えられた通り、ちびぞう君の部屋を目指す。
こんこん、と扉を叩くと、ちびぞう君が顔を出した。
「どうしたの?ちびぞう君。みんな君のこと心配しているよ」
8:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 05:11:49.23 ID:/p0Ll9udO
「ぼく、お母さんの本棚にあった、ミステリー小説っていうのを読んだんだぞう。
そうしたら……その……」
「どうしたの?」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 05:13:13.66 ID:/p0Ll9udO
「ちびぞう君!大丈夫!?」
「うん、もう平気だぞ!アンパンマンが助けてくれたんだぞう」
10:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 05:15:48.43 ID:/p0Ll9udO
遠くにパン工場の煙突が見えて、見慣れた赤い屋根も見えてきた。
僕は一目散に飛んでいきたかったけど、なんでそうしたいのか分からなかったから、ゆっくりと飛んだ。
そして、バタコさんとメロンパンナちゃんが植えた花壇を見ながら、パン工場の扉の前に着地する。
花はいつも通り綺麗に咲いているのに、僕はその花を綺麗だと思えなかった。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 05:16:58.47 ID:/p0Ll9udO
「お帰り、アンパンマン」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 05:18:03.14 ID:/p0Ll9udO
「あの……それなら、ロールパンナちゃんはどうなんでしょう」
58Res/91.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。