28:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 05:58:57.49 ID:/p0Ll9udO
しょくぱんまんが倒れている森からあまり離れずに、僕たちはそばの草原へ降り立った。
そよそよと風に揺れる柔らかい草の中、ばいきんまんの顔を模した装置が、とても不釣り合いに置いてある。
ばいきんまんがスイッチを押すと、口のような扉が開き、僕はその中へ入るように言われた。
29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 06:00:24.83 ID:/p0Ll9udO
「じゃあ、しばらくそこで大人しくしてるのだ」
30:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 06:02:08.89 ID:/p0Ll9udO
僕はいつも通りに帰り道を飛んで、パン工場の前へ降り立った。
外はすでに闇に包まれていて、星の光がかすかに瞬いている。
月の光が今日は明るく、パン工場の扉を照らした。
急に僕は、扉についた古い傷や古い汚れに気がついたが、あまり気にせずに扉を開けた。
すると、中にいたみんなが一斉に僕を見た。
31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 06:03:37.41 ID:/p0Ll9udO
「うーん……あれ?」
32:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 06:04:42.53 ID:/p0Ll9udO
「う……うわ!」
33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 06:06:36.27 ID:/p0Ll9udO
「……はっ!」
34:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 06:08:30.55 ID:/p0Ll9udO
「私たちって、アンパンマンのことなにも知らないのかもしれないわね」
「えっ?」
35:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 06:09:50.78 ID:/p0Ll9udO
僕の拳がジャムおじさんに届くまでの一瞬、寝室の窓ガラスが割れて誰かが飛び込んでくる音が聞こえた。
そして、飛び込んできた人は僕の腕をつかんで、僕を思いっきり投げ飛ばした。
「アンパンマン!なにをしてるんだ!」
36:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 06:12:25.71 ID:/p0Ll9udO
「僕は……」
僕は、なにをしているんだろう。
37:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 06:14:59.91 ID:/p0Ll9udO
ここからでも、ばいきんまんが青ざめている様子が見えた。
ばいきんまんは強がって鼻を鳴らして、どこかへ飛んでいってしまった。
「カレーパンマン、それってどういうこと?」
38:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 06:16:21.41 ID:/p0Ll9udO
「ジャムおじさん……!」
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