過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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47:名無しNIPPER[saga]
2016/03/29(火) 22:20:11.87 ID:stipOQWj0
「……わかった。この件に関しては今後持ち出さないこととしよう」

 長い沈黙の後、美城常務はそう言った。頭の中で計算ができたのだろう。

「北条加蓮の件も併せて、常務のご英断に感謝いたします」
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2016/03/29(火) 22:22:30.77 ID:stipOQWj0
「大仰な言い方だな。コンセイユがアロナックス教授に仕えるがごとき忠誠心を、君に期待しても良いのだろうか?」

 まさか、美城常務がヴェルヌを引き合いに出すとは思わなかった。慶の中での、美城常務のイメージにそぐわない。しかし慶は、この発言に美城常務の稚気を感じとった。

「“ご主人様のお好きなように”、と言いましょうか。それとも“美城常務のお好きなように”、と言いましょうか?」
以下略



49:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 11:59:14.65 ID:6P5zQO1q0
今更だが
これ金瓶梅入ってるならスレタイにそれいれてもよかったんじゃね


50:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 18:54:48.28 ID:FfWEZef20
パフュームか。映画版は色々端折られてた気がする


51:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:22:47.69 ID:h8nHpmiS0




「かんぱーい」
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:23:35.99 ID:h8nHpmiS0
 実は、加蓮をこんな高級レストランに誘ったのも、ちゃんと理由がある。
 まず、加蓮ぐらいの年頃の少女は、皆背伸びをしたがるものだということ。慶もこのあたりはしっかり心得ている。
 次に、加蓮に正式なテーブルマナーを覚えさせること。
 加蓮が順調に活躍していけば、いずれ社会的身分の高い人々と会食する機会もあると思われる。トップアイドルとしての意識を、涵養するためでもあるのだ。
 
以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:24:28.86 ID:h8nHpmiS0
 一通りコース料理を食べ終えると、二人は満足気な様子で、ぼんやりと外の景色を眺めていた。窓から見える都内は、すでに夜の帳が下り、ビルや街灯の光が夜景を彩っている。

「なあ加蓮」

「何、慶さん?」
以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:24:59.50 ID:h8nHpmiS0
 しかし、加蓮もそれが何を意味するのか、理解できるだろう。
 だが、慶は加蓮が拒否するとは思わなかった。加蓮の好意には気付いているし、慶も加蓮に対して、プロデューサーとアイドルという立場を越えて、愛情を抱いている。

「じゃあ行こうか」

以下略



55:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:26:05.10 ID:h8nHpmiS0




「わあ、綺麗……」
以下略



56:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:27:49.30 ID:h8nHpmiS0
「で、私のプロデューサーさんは、どんなとこまでプロデュースしてくれるのかな?」

 加蓮は蠱惑的に笑い、慶の首に腕を回し、唇を塞いできた。間髪入れずに、加蓮の舌が唇をこじ開けてくる。
 こんなことまで教育したか、と慶は自問した。
 加蓮のなすがままになりながら、慶は十六歳の小娘にしてはやるじゃないか、という感想を抱いた。だが、歯がカチカチと触れてしまうあたり、まだまだ技量不足は否めない。
以下略



57:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:28:52.69 ID:h8nHpmiS0
 ベッド上での合歓の後、加蓮は静かな寝息を立てて、慶の隣で眠っている。
 そんな加蓮の寝顔を見ながら、サテュリオンをどうやって試そうかと慶は思案していた。

 志希からは、慶と志希以外の人間で試すように言われている。いままでサテュリオンの試作品を幾つも試用しているため、慶や志希では耐性がついている可能性がある、ということらしい。

以下略



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