6: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:03:12.37 ID:9fy5FiS10
「お待たせ」
「おはよ、咲」
7: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:04:25.94 ID:9fy5FiS10
「『以上で、私の言葉とします』」
長いセリフを続けた後、京ちゃんはふっとため息を吐いた。
8: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:05:13.15 ID:9fy5FiS10
京ちゃんの怒声。
しまった。
話の内容を頭に入れず、京ちゃんの目を見てぼーっとしてたのを見抜かれたかもしれない。
恥ずかしいというか、悔しい。京ちゃんの練習に真面目に付き合ってないみたいに思われそうで……
9: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:06:52.21 ID:9fy5FiS10
「はぐっ。もぐ、もぐ……」
殺した蛇を串刺しにして火を通して、噛り付く。
10: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:07:53.71 ID:9fy5FiS10
「こんなところにいたか! 京太郎! 咲ちゃんも!!」
11: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:10:01.94 ID:9fy5FiS10
京ちゃんのお父さんは事のあらましを京ちゃんに伝えると、足早に村へ戻った。
村人みんなに伝えて、優希ちゃんを探さねばならない、と。
私と京ちゃんはこの場に取り残された。
12: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:10:57.63 ID:9fy5FiS10
「見ろ。鍋が濡れている。草を煮込んでいたんだ。ほら、脇に草が少し残ってるだろ。何の草かは知ってるか?」
「わからない。何なの?」
13: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:12:06.36 ID:9fy5FiS10
「こうする事を、誰かに話したりしなかったのかな?」
また私は、思いつきで適当な事を言ってしまった。
苛立たせただろうか。じーっと、京ちゃんの顔を見つめる。
14: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:12:59.36 ID:9fy5FiS10
「一つ、優希がしそうな行動がある」
――…わけでもないらしい。
15: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:14:06.97 ID:9fy5FiS10
「……そうだとして、優希の行先に手掛かりは……」
「気付いとらんのか?」
16: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:14:48.08 ID:9fy5FiS10
「咲。待て」
呼び止められてしまった。
振り返ると、染谷さんは厳しい目つきで私を見ていた。
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