2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 23:55:04.17 ID:VIewv/f70
彼女の褒め言葉はたくさん出てくる。そして、悪口も負けないくらいに出てくる。
その中には僕の穿った観点から生まれるものもあるが、一つだけ確かなのは、仕事に関して彼女はあまりにも不誠実だったということだ。
「怠けたい」から始まる矛盾した彼女の仕事への動機は、彼女を頑張らせれば頑張らす程に楔を打ち込んでくる。
3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:03:07.41 ID:Px08eZlJ0
☆
4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:07:59.58 ID:Px08eZlJ0
しかし、それも今はどうだろう。
甘えてるのはどっちだろうか。
ベッドに転がり、携帯のメールアプリを閉じた。ついでに瞼も閉じて体を休ませることにする。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:15:10.60 ID:Px08eZlJ0
☆
6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:25:50.29 ID:Px08eZlJ0
「学校はどうだ?」
「仕事はどう?」
7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:33:20.22 ID:Px08eZlJ0
声に反応して、彼女はめんどくさそうに顔を背け、また溜息をつく。
彼女は溜息の似合う子だった。
それは僕と一緒にいるときの記号のようなものでもあったから、ただの僕の勘違いなのかもしれないが、呆れや諦めといった感情は彼女らしさの一つだと思っている。
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:37:40.68 ID:Px08eZlJ0
☆
9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:43:50.64 ID:Px08eZlJ0
「そういえば結婚式の招待状とか来た?」
「何の話だ、まさかお前のか」
10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:51:03.80 ID:Px08eZlJ0
☆
11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 00:55:43.89 ID:Px08eZlJ0
プロダクションの倒産から数年、先輩とも連絡を取ることはなくなっていたが、幸せそうな知らせが届いて安心したものだ。
同時に、先輩の担当していたその少女が今どうなっているのかは気になっている。
それにしても、彼女のいう招待状というのはそのことであっているのだろうか。
12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 01:04:50.41 ID:Px08eZlJ0
「出席するのか」
「するよ、おめでたいしね」
25Res/19.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。