過去ログ - 【俺ガイルSS】かくして、彼と彼女の放課後は過ぎ去っていく
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47: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/07/31(日) 23:53:50.89 ID:b7Vti/8H0

「じゃあ……アイスコーヒーで」

「了解でーす」

以下略



48: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/07/31(日) 23:55:26.35 ID:b7Vti/8H0

「お待たせでーす」

「おうサンキュ」

以下略



49: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/07/31(日) 23:56:55.25 ID:b7Vti/8H0

一色を見れば、注文したアイスティーとチョコレートブラウニーの写真をパシャパシャと角度を変えて撮影していた。まあ何も言うまい。
こちらはこちらでミルクとガムシロップをコーヒーにぶち込んでいく。ただ、どんなに甘くしたところでマッ缶と同じには決してならないんだよなぁ。
まさに小町と一色くらい違う。ここ重要な。
3つ目のガムシロップを開けると、それを見た一色がうへーという表情を浮かべた。
以下略



50: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/07/31(日) 23:59:01.31 ID:b7Vti/8H0

DEATH DEATH やばいDEATH YO。それよりも渾身のボケが華麗にスルーされてぼかぁ悲しいよ。
そんな俺の健康面にさして興味もなくなったのか、一色は嬉々としてチョコブラウニーにフォークを差し入れると、一口大にしてそれを頬張った。

「そのブラウニーだって結構カロリー高いんだぞ」
以下略



51: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:00:14.62 ID:+Bl0EKda0

「え? さっきのってちょっとちょうだいアピールじゃないんですか?」

「いやいやそんなこと一言も言ってないだろ」

以下略



52: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:03:36.70 ID:+Bl0EKda0

その後も他愛ない会話が続いていく。会話といっても一色が一方的に話して、それに俺が答えるというのが基本スタンスではあるが。

正確な時間はわからないが、10分をとうに超えていることは確実だった。
強引に打ち切って帰ろうと思えばそれも出来るはず。それでも、そう思ってもそうはしなかった。
以下略



53: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:04:45.82 ID:+Bl0EKda0

志望校を打ち明けるくらいやぶさかではない。それでも、なんとなくそれを自分の口で声にするのが気恥かしく感じてしまう。
ならばと通学鞄をごそごそとやって、目的のものを手に取り一色に渡した。

「ほれ。ここだ」
以下略



54: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:06:41.15 ID:+Bl0EKda0

少しして一色は目を通し終えたのか、本をぱたりと閉じた。
ありがとうございました、と言い添えて渡されるそれを受け取ると、元あった場所にしまい込んだ。

「はぁ……わたしもそろそろ考えなくちゃなんですよね」
以下略



55: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:09:19.15 ID:+Bl0EKda0

高校生という身分で、将来の目標が明確にあるのは極々限られた一部の人間だけだろう。大半は人生最後のモラトリアムとして大学に行くという選択をしている。
友達が大学に進学するからとか。あるいは親に言われたからとか。
自分の周りの人間を見ても、内的要因よりは外的要因によるところが大きいと思う。

以下略



56: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:11:09.33 ID:+Bl0EKda0

「まだ言いませんよ」

「まだって。そもそも隠す必要あるのか?」

以下略



57: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:13:24.24 ID:+Bl0EKda0

一色の鶴の一声でようやくお開きとなった。空の器が乗ったトレーを返却口に返すと、入ってきた入り口とは違う、直接外に出ることができる出口の方から外に出た。
空調のきいた店内から出たばかりなので少し暑さを感じるものの、下校して来た時に比べれば今の気温はかなり涼しく感じる。

「ほれ。これ渡しておくぞ」
以下略



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