過去ログ - 美波「私の第一歩」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 11:54:43.47 ID:8FgqKKs3O
モバマスSSです。
新田美波生誕を祝いまして、美波のSSを書かせていただきます。
著者はまだモバマスに触れて1年ほどの新参ですのでご不快になる点もあるかもしれないです。
そのあたりご注意ください。


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2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 11:56:15.46 ID:8FgqKKs3O
「あの、ちょっといいですか?」

私、新田美波が初めて彼、プロデューサーさんに声をかけられたのは大学に入学して間もない頃だった。
まだ右も左もわからず、希望と不安をない交ぜにしつつ勉学に励んでいた私は漠然と生きている自覚があった。
だけど、それをどうにかする術を知らなかった。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 11:58:01.18 ID:8FgqKKs3O
「今、貴女は目指すべきものはありますか?」

心臓を貫かれた思いだった。
動揺が伝わったのか、プロデューサーさんは畳み掛けるように言った。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 11:59:36.99 ID:8FgqKKs3O
それから私の日々は一変した。
幸い両親は私が流されたのではなく、自身の意志によってその道に進むというのであれば反対はしないとアイドルになることを許してくれた。
運動をこなしているとはいえ慣れないダンスレッスンは全身の筋肉に悲鳴をあげさせ、ボーカルレッスンはうまくいかず悩む日々だった。
それでもビジュアルレッスンに比べればできている方だった。どうしても表現というのがうまくできなかった。
うまくやっているつもりでも飛んでくるのはトレーナーさんの叱咤のみ。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:01:12.71 ID:8FgqKKs3O
「いえ、その大丈夫です!」

「そうですか。気のせいならいいんですけど、何かあったら言ってくださいね」

私は咄嗟に誤魔化した。この程度のことでプロデューサーさんの手を煩わせてはいけない。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:02:56.34 ID:8FgqKKs3O
シンデレラプロダクション。それが私がスカウトされ所属した芸能事務所だ。
結構大きな事務所で多くのアイドルを輩出している。
私の担当のプロデューサーは若手で、私が初めてのスカウトだったらしい。

「お、お疲れ様です」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:04:30.89 ID:8FgqKKs3O
「大丈夫ですか菜々さん?」

「み、美波さん、ナナの方が年下なんだしさん付けはちょっと……」

「いえ、でも芸能界の先輩ですし……」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:05:36.39 ID:8FgqKKs3O
大学とアイドルを両立し始めて2ヶ月ほど経った。
ダンスレッスンとボーカルレッスンは進歩が見えてきたが、ビジュアルレッスンだけはどうしてもダメだった。

「まあ誰しも苦手なことはあります。少しずつ克服していきましょう」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:06:34.20 ID:8FgqKKs3O
プロデューサーの許可を得た私は事務所内にあるレッスンルームへと向かった。

「何が悪かったのか。まずは反省点を挙げてそこを改善していかなきゃ」

今まで悪いと思ったところは全てノートに認めていた。ボーカルやダンスはそれで少しずつ向上していったが、ビジュアルはどうしてもうまくいかない。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:07:42.74 ID:8FgqKKs3O
「あれ? そういえば美波ちゃん、今日はトレーナーさんのところでレッスンして来たんじゃなかったんですか?」

「え? ええ、今日は一日トレーナーレッスンだったんですけど、どうしても納得いかなくてプロデューサーさんに我侭言って1時間だけ自主レッスンに来たんです」

「そう、ですか……では一緒にやりませんか? 二人でやった方がきっと捗ると思いますし」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:08:40.22 ID:8FgqKKs3O
レッスンルームを出て、プロデューサーさんとちひろさんに挨拶をした後、私は菜々ちゃんととある喫茶店に来ていた。

「おかえりなさいませお嬢様!」

「ここは?」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:09:39.14 ID:8FgqKKs3O
「じゃあ来て下さ―い!」

メインだった子が呼びかけると奥から

「ナっナで〜す! みんな久しぶり〜! ウサミン星より出張してきましたよ!」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:10:37.50 ID:8FgqKKs3O
「え、あの、その菜々ちゃんこれって?」

「みっなさーん! 彼女が私の大切な仲間の新田美波ちゃんでーす!」

すると客席ざわめきだす。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:11:43.65 ID:8FgqKKs3O
「――――――」

声にならない声。歓声。雄叫び。様々な声が、音が、私を貫いた。
最初に舞台へ引っ張られた時の比ではないくらい緊張で足が竦んだ。

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:13:26.52 ID:8FgqKKs3O
メイド喫茶でのライブを終え、私たちは公園のベンチで休んでいた。

「はい、美波ちゃんこれ」

菜々ちゃんは買ってきた缶コーヒーを差し出した。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:15:04.17 ID:8FgqKKs3O





以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:16:15.46 ID:8FgqKKs3O
数日後

「うむ、いいぞ新田。これまでと見違えるようだ。これからもこの調子で頑張れよ」

「はい! ありがとうございました!」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:17:05.06 ID:8FgqKKs3O
「私、一歩も動いてなかったんです。今まで、一度も。色んな事にチャレンジしてきました。勉強もスポーツも。でもそれは一歩を踏み出すための準備をしていただけで、私はそこで満足してました」

プロデューサーさんは黙って聞いてくれている。
だから私もそのまま続けた。

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:17:52.68 ID:8FgqKKs3O
「ええ、実は以前より菜々さんには新田さんの様子がおかしいということを言われてはいました。しかし先ほども言った通り、私はしばらく見守ろうと決めてました。その間に菜々さんが尽力してくれたということを聞きました」

こちらが申し訳なるほど、プロデューサーさんの表情は落ち込んでいた。

「菜々ちゃんには、お世話になりました。私が言うのも憚られますけど、確かにプロデューサーさんの落ち度と言えばそうなのかもしれません。でもお互いまだ経験も浅いですし、これを糧に頑張っていきましょう!」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:18:19.57 ID:8FgqKKs3O
さらに数週間後

「出番ですよ美波ちゃん! 頑張ってください!」

「今の新田さんなら出来ます!」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 12:19:18.44 ID:8FgqKKs3O
拙稿を読んでいただきありがとうございます。
一応推敲はしておりますが誤字脱字があったらすみません。
美波、というよりもモバマスSSを書くこと自体初めてでキャラクターに違和感があるかもしれませんが、二次創作ということでご勘弁ください。
とにかく美波が大好きなので、誕生日に間に合うように何とか書き上げました。
美波に性的な魅力があるのは否定しませんが、美波は真面目な部分がもっとプッシュされるべきで、
以下略



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